認知症というテーマを考えるにあたって
「認知症」というテーマを考えるにあたり、以下のような項目で考察していくと理解が深まるでしょう。
定義と症状:
◆そもそも、認知症とは何か?ボケ、と言われた時代もあったはず。誰が認知症を発見したのか。
古代からも医学書では認知症についての言及はあった。一番ふるいのはピタゴラスによるものと推察されている。1700年近く、西洋医学書には認知症についてほとんど記録されていない。進展があったのは1907年。精神科医のアルツハイマーが、脳における進行性認知症の特徴を発表する。アルツハイマー医師は、死後の患者の遺体を解剖し、脳に老人斑、神経原線維の変化があることを発見した。これがアルツハイマー病。
⇒なるほど、脳に老人斑や神経原線維の変化があるかどうか、という生理学的や解剖学的な問題として取り扱ったのがアルツハイマー医師だったのか。たしかにそう見ると「克服するべき病」として認識できてしまう。エビデンスに沿った行動を重ねることで回避できる病気になる。
◆主な症状や進行の特徴はなにか
認知症患者なら共通してみられる症状と、人によって程度の差が出る症状があって、前者を中核症状、校舎を周辺症状という。
中核症状:
記憶障害: 忘れてしまう
見当識障害: 時間・場所・人物を間違ってしまう
認知機能障害: 計算能力、判断能力が低下する。失語、失認なども
⇒見当識障害と認知機能障害は、かなり近いもののように思えるな~
周辺症状:
幻覚
妄想
徘徊
睡眠障害
抑うつと不安
焦燥・暴力・暴言
⇒脳のどこの部分がやられて幻覚や妄想がみられるのだろうか。
⇒英語のWikipediaに書いてあったが、認知症と失禁には大いに関係があるらしい。たしかに。失禁がふえる印象ある。認知症になったら介護大変だなぁ。
原因とタイプ:
◆認知症といっても様々ある。アルツハイマー型、レビー小体型、脳血管型など、主な認知症のタイプとその原因は?
アルツハイマー病については、病理的には、アミロイドβが沈着することだ、と言われている。アミロイドカスケード仮説。がんが通常の細胞のエラーで発生するように、アミロイドβも、通常の細胞の活動がエラーをおこしてアミロイドβを生み出し、それが沈着して、ひとだま状の繊維組織をつくり、これが神経伝達物質を壊して、脳が萎縮してしまう。これがアルツハイマー病が起きる仮説らしい。
レビー小体は、アルツハイマー病とパーキンソン病の掛け算で起こると言われているが、詳細はよくわからない。脳血管型の認知症も同じく、調べてないのでよくわかってない。
◆認知症の発症に関与するリスク要因と考えられているものは、何があるか?
加齢。これしかない。加齢によって、エラー率が二次曲線的にあがっていく。
現状の統計:
認知症患者数の推移は、日本や世界でどうなっているのか?
高齢者における認知症の発症率は、どうなっているのか?
診断と治療:
◆誰が診断するのか?どうやって診断するのか?診断の方法や手段
そういえば長谷川スケールとかなかったっけ?脳診断するのかな?
◆現状の治療法、薬物療法、非薬物療法には、どんなものがあるのか?
アリセプトという薬と、レカネマブという薬がある。
社会的な影響:
認知症になったら、当人や家族はどんな負担を負うのか?どこを負担に感じるのか?社会的にどうなるのか?
社会経済的な負担や問題点はなにか?
予防と生活の工夫:
認知症の予防策には、どんなものがあるのか?
認知症患者のQOL(生活の質)を向上させるためのアドバイスやサポート
ノーマライゼーションとの関連:
認知症を持つ人々の社会参加や役割をどのようにサポートするか
社会全体が認知症を「普通」の一部として受け入れるためのアプローチや課題
認知症患者が1人で生きていくことは可能なのか?
関連政策や制度:
日本の「認知症対策推進大綱」や「オレンジプラン」など、政府の取り組み
各地域での実践的な取り組みや成功事例
世界の「認知症」の向き合い方、取り組み方