脳科学つまみ食い日記3~実は違う、WantとLike~
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実は神経科学の文脈で「好き(like)」と「欲しい(want)」は違う回路だということが示されている。
日頃、我々はその二つを区別してない。
好き=欲しいだし、欲しい=好きだと思っている。
でも脳科学的にはこの二つの現象は違う回路から成り立っている。
欲しい Wanting、欲求的動機づけの回路
関連脳部位
腹側被蓋野
側坐核
前頭前野
関連神経伝達物質
ドーパミン
好き Liking、快感の回路
関連脳部位
側坐核内殻(Nucleus Accumbens Shell)
腹側淡蒼球(Ventral Pallidum)
島皮質(Insular Cortex)
脳幹(特に橋や延髄)
関連神経伝達物質
内因性オピオイド
エンドルフィン
エンケファリン
内因性カンナビノイド
ガンマアミノ酪酸(GABA)
依存症はこの「欲しい」が過剰に強くなってしまって「好き」回路があまり働いていない状態
タバコ中毒
アルコール中毒
SNS
ゲーム課金
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個人的に「欲しい、Wanting」の回路は聞きなじみがあった。それだけ広く知られているんだろう。
「好き、Liking」の回路は初めて知った。
実はASDの脳内ではWantingの回路が弱いのではないか?という仮説がある
→社会的動機づけ仮説