2022/1/2近自然工法でヤギ小屋階段づくり
昨年8月から私たちが住む牧場内にヤギが三頭やってきた。
息子は、お世話係を任され朝と夕方エサやりと掃除に取り組んでいる。
ヤギがいると観光客も小屋のまわりを散策するようになり、
周辺の地面が踏圧で削られ始めた。
冬になると霜柱がそのルート上にでき、凍結融解現象も重なりさらに表土が流出。
何とか土留をしようと歩道を作ろうと考えていたが、風景に馴染み尚且つ人が歩くことで植生が回復する手法はないものかと模索していた。
近自然工法による登山道整備の講習会が開かれた。
私も運良く参加させてもらい、実際にその考え方に触れることができた。
今年度からmorinosで「はだしトレイルづくり」のプロジェクトを進めていて、
https://youtu.be/Yl-TNbiURsM
はだしで歩いて気持ちの良い場所をつくることを日頃から意識している。
『土中環境』の高田さんや大地の再生の矢野さんの考え方を参考にしながら、トレイルづくりに応用していたが、実際に歩くとなると人間視点の造作も必要だと考えるようになった。
そこでピンと来たのが、近自然工法というフレーズ。
今日は講習会の復習も兼ねて、ヤギ小屋へ続く階段を作成した。
https://gyazo.com/6e662d2928fd77cc0e8632015991597c
杭は極力使わず、石と丸太でハの字に階段を組んでいく。
https://gyazo.com/5e4920bb816fc6132a162658190807bd
どうしたら、色んなところを歩かせられるか?
どうしたら水の流れをやり過ごせるか?
どうしたら、この場に馴染む見栄えになるか?
息子と2人であれこれ言いながら、石や丸太を集めて組んでいく。
今日は半分くらい完成。
https://gyazo.com/0a84558fb287a176b8a38e96e46fbdf2
土地が育つ環境づくり。
現場での試行錯誤しながらの実践。やはり経験は力なり。
今日も楽しい正月の一日だ。
2022/1/3追記
ヤギ小屋入り口までの残りの部分を作成。今回は石杭を使って丸太を固定してみた。
日が当たらない箇所は地中が凍結していて、土を掘るのに苦労した。
https://gyazo.com/d943cbd3dc25dffa3206679f65b4e7e4
出来上がってみてみるとまあまあかと思うが、ここから自然に馴染むように土砂が堆積するのか、それとも土砂が流出して丸太が浮き出てきてしまうか、自然による採点を待ってみようと思う。