花火大会は、気合いを入れずにほどほどに楽しみたい
高専 4 年生のとき、19 歳の夏にぼくは初めて北海道の外の世界を見た。企業のインターンシップに参加するために海浜幕張のあたりに 2 週間ほど滞在したんだっけか。平日はインターンシップの予定をこなし、週末は自由に過ごせる休日があった。ぜんぶで 20 人弱くらいのインターンシップ参加者がおり、関東在住の人ともなかよくなったので休日には東京都内で遊び相手をしてもらっていた。 当時のぼくは関東の交通網のことなんてひとつもわかっていなかったので、花火大会のあとの駅の大混雑に巻き込まれて本当にびっくりした。こんなにたくさんの人間がいるの?こんなに混雑するの?記録もないし記憶も定かではないのだけれど、あれは隅田川花火大会の日だった気がするなあ。 「東京って、すげー!」
このときは驚きと興奮が主な感情だったと思う。
今はね、あれほどの人混みに近付こうとは思わなくなった。りんどう湖花火大会はよかったね。特段の気合いは求められず、開催時間に合わせて会場まで行って、適当に空いている場所を確保して、ゆっくりと打ち上げ花火を堪能する。最高の夏。帰りに駐車場がちょっと混雑するくらいで、それ以外の苦労はない。お手軽で好みだ。 花火は好きなので、夏の夜に眺めて楽しみたい気持ちはある。規模が大きかったり知名度が高かったり、そういった要素は別に求めていない。気合いを入れずにほどほどに楽しみたい。よさげな催しが見つかったらふらっと眺めに行ってみたいと思う。 日本各地の 2023 年の花火大会が、どうか素敵なものでありますように。大きな事故やトラブルなど起きませんように。じじいになってからも、静かに花火を楽しめるような機会があるといいなあ。 https://gyazo.com/5fa0a71a89c66f04b15cf61a19589048