技術導入とその運用設計を考える
2018年3月30日開催の持続可能なモノづくり・人づくり支援協会 (ESD21) 特別フォーラム「持続可能な技術を考える」における発表資料です。
中京大学工学部教授 鈴木常彦先生(tssさん)から、なかなか難しいテーマを宿題としていただいたのですが、現時点(2018年3月)で波田野が考えていることを、総ざらいしてまとめてみました。
名古屋近郊の自動車メーカや建設系企業、IT企業の方々にご参加いただき、いろいろご意見を伺うことができました。 ありがとうございます。
個人的には、伊勢神宮が永らく続けている「式年遷宮」や名古屋のメーカが誇る「形式手法」「関数型言語」活用を軸とした名古屋らしい尖ったモノづくり文化がどんどん発信されていくことを期待しています。
https://speakerd.s3.amazonaws.com/presentations/6837788cf3fc425886fa50b144cadcaa/slide_0.jpg
ここに埋め込みしてある資料がめちゃおもしろかった。特に下記の一文が自分にとっては刺激的であった。
コードや実装よりも、理論やドキュメンテーションが重視されている。
カウンターパンチっぽくていいよね。
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適切な抽象概念と論理的推論が行われていない企業では、むしろ効率と生産性が低下している?
センスよりも学習と場数が効いてくるケースが多い
「ITは使い捨て」という感覚が大事に
赤の他人に理解してもらうためには「業務の客観化」が必要
ドキュメントを書いて時空を超える
ドキュメント レベル
0 : 事実に基づいていること
1 : 論理的に正しいこと
2 : 客観的であること
3 : 再現性があること
人とIT が協調してドキュメントを大量につくる
三現主義 : 現場 現物 現実
生産技術で重要な具体化手法
客観的、定量的、科学的
生産工学の知見はもっと活かすべき
論理によって不確定要素を排除する力が必要
IT技術は螺旋状に進化する
イノベーションは、離れた専門領域の要素が結合して生まれる 会議からは生まれない
最大のリスクは「失敗を経験しないこと」
踏み抜いた地雷の数と、流した血の量