合気道的リーダーシップ
自分の力で周囲を動かすよりも、その場にすでに存在している力や意思の流れに道筋をつけることでチームを動かすリーダーシップの発露の形。自分が新しく関わることになったチームにおいて、序盤でよく採用している。 ひとりひとりとお話する時間をもらって、改善したいことややってみたいことを聞き出す
チームのマネージャが「もっとこうなるとうれしいんですけどね〜」と感じていることを把握する
チームのジュニアな人が「ここがなんかよくないんです」と感じていることを把握する
チームのシニアな人が「こういうことをやれば改善できるはず」と見通しを持っていることを把握する
チーム全体の「このあたりに流れを悪くしている要素がありそう」を感じ取る
そんなこんなでチームの状況をいい感じに把握できると、チームにすでに流れている気の流れを使って施策を進めることができる。誰からも反対されないようなことを選べばスムーズに進む。自分が旗振りをやることで、なんかうまくいかなかったら自分のせい、うまくいったら手柄はチームメンバーのものにすればよい。だいたいそういう気分でやる。
着任後にこういうジャブをいくつか決めることができたら、もっと大胆な施策にも手を出す。短期的には反対意見が出るかもしれないけれど長期的に考えたら進めておいた方がよいことは、信頼を積み重ねてから着手することが多いと思う。