他者と言葉をやりとりするときの構え方
付き合いの長い友人と雑談するときにはそこまであれこれ考えているわけでもないけれど、知り合って間もない人と話すときなんかに意識していることがいくつかあるので書き出してみる。思い付いたら追記するつもり。
無駄なマイナスを回避したい
雪山を歩くときにクレバスを避けるように、他者との会話においても「安全な場所」を選んで足を踏み出せるとよい。 勝手な言い換えをせずに、相手が使っている言葉に合わせる
相手が A と呼んでいる概念を勝手に A' や B に言い換えない
相手が「恋人が〜」と話してくれたとき、こちらは「恋人さんは◯◯なんですか?」のように同じ語彙を用いて会話を組み立てればよい
「恋人」を勝手に「彼氏」「彼女」に置き換えたりするのはリスクを伴う
どうしても言い換えたいときは相手に確認を取るけど、たとえば相手が「同居人」と呼んでいる人がいたとして「同居人って、◯◯ですか?」と踏み込むのも慎重にやった方がいいよね
解釈を多く含む言葉より、ファクトにもとづいた言葉を選ぶ
「天気がいいですね」は解釈に踏み込んでいる、それよりは「晴れていますね」「雨ですね」の方がファクトに近い
関係が育ってからであれば価値観や解釈の相違をぶつけて楽しむのもいいが、知り合ってすぐにわざわざ摩擦を生じさせると「デリカシーがない」的な印象を与えがち
不用意に特定の対象を悪く言わない
相手がそれを大事にしているかもしれないので
機会を見てプラスを狙いたい
「無駄なマイナスを回避したい」をがんばって、あなたの話をちゃんと聞いていますよ、あなたの話したいことは聞くし話したくないことはそっとしておきますよ、というスタンスを示せたなら。少しずつこちらの話も聞いてもらえるようになっていく。
マイナス回避だけだと「話しやすいけど、無難な人」に落ち着いてしまうので、ほどよく「我」を出していきたいところ。
積極的に共通点を探す
「えっ、◯◯なんですか〜?」「自分も◯◯なんですよ」は、相手の話を聞きつつこちらの話も出せるので初期の会話の基本パターン
発言量のバランスを整える
超おしゃべり好きの人にはたくさんしゃべってもらうとして、基本は相手と自分の発言量が同じくらいになるように自分の話を出していく
自分の特徴を把握しておく
他で聞いたことのないような話ができると興味を持ってもらいやすい
あとはバランス
「相手の話を聞く・聴く」と「自分のことを話す」をバランスよくやりたい
相手が受け身な場合
こちらからひとつずつ順番に質問を投げかけてリズムをつくっていく
相手にひとつ話してもらったら、こちらもひとつ話す、のリズムでペースをつかむ
相手がノリノリな場合
相手のペースに負けないようにこちらも話していけばオッケー
ちょっと食い気味でツッコミとか入れて遊んでみるのもアリ
書いてみて気付いたけど、どの場合でも「相手→自分→相手→自分→…」のリズムに乗っかろうとする傾向があるかもしれない。