リンゲルマン効果
社会的手抜き(しゃかいてきてぬき)は、集団で共同作業を行う時に一人当たりの課題遂行量が人数の増加に伴って低下する現象。リンゲルマン効果、フリーライダー(ただ乗り)現象、社会的怠惰とも呼ばれる。
20世紀初頭のフランスの農学者マクシミリアン・リンゲルマン(英語版)は綱引き、荷車を引く、石臼を回すなどの集団作業時の一人あたりのパフォーマンスを数値化した。実験の結果、1人の時の力の量を100%とした場合、2人の場合は93%、3人では85%、4人では77%、5人では70%、6人では63%、7人では、56%、8人では49%と1人あたりの力の量は低下した。リンゲルマンは集団が大きくなるほど集団全体のアウトプットと個人のアウトプットの合計の差は拡大するリンゲルマン効果(英語版)という現象を明らかにした。