パーキンソンの凡俗法則
「組織は些細な物事に対して、不釣り合いなほど重点を置く」という主張である。自転車置き場(bicycle shed、bikeshed)の例えや、「自転車置き場の色」などの言い回しで使われることもある。
この法則は、シリル・ノースコート・パーキンソンによる、経営の風刺書『パーキンソンの法則』1 の中で出されたものである。パーキンソンはこの法則を説明するたとえ話として、委員会が原子力発電所と自転車置き場の建設について審議する様子を比較している。 原子炉の建設計画は、あまりにも巨大な費用が必要で、あまりにも複雑であるため一般人には理解できない。このため一般人は、話し合っている人々は理解しているのだろうと思いこみ口を挟まない。強固な意見を持っている人が、情報が不十分だと思われないように一般人を押さえ込むことすらある。このため審議は「粛々と」進むことになる。
この一方で、自転車置き場について話し合うときは、屋根の素材をアルミ製にするかアスベスト製にするかトタン製にするかなどの些細な話題の議論が中心となり、そもそも自転車置き場を作ること自体が良いアイデアなのかといった本質的な議論は起こらない。次に委員会の議題がコーヒーの購入といったより身近なものになった場合は、その議論はさらに白熱し、時間を最も無駄に消費する。
自転車置き場については誰もが理解している(もしくは理解していると考えている)ため、自転車置き場の設置については終わりのない議論が生じることになる。関係者の誰もが自分のアイデアを加えることによって自分の存在を誇示したがるのである。
ぼくはソフトウェア開発方面での言及で知ったから「自転車置き場の色 問題」「自転車置き場の議論」などと呼ばれている方に馴染みがあった。パーキンソンさんの名前もなんとなく覚えておこう。
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日々、ふつうに過ごしていて、本当にやらなきゃいけない気が向かないタスクより、別にすぐにやらなくてもいい楽しいタスクの方に着手しちゃったりするときがあって、人間の脳の作用という感じがしますね。