ソラリア
『はだかの太陽』の舞台となった惑星。『ロボットと帝国』『ファウンデーションと地球』にも登場する。
50番目、つまり最も新しいスペーサー・ワールド。元々はネクソンの人々の避暑地として開拓されたが、やがて定住者が増加して独立を獲得した。
全スペーサー・ワールドの中でも特にロボット工学に秀でており、高性能かつ多品種のロボットの製造・輸出によって知られている。ソラリア自体も高度にロボット化されており、人口2万人に対して2億体(一人当たり1万体)ものロボットが使役されている。
わずかな人数の人々がそれぞれ広大な領地を所有する状況から、立体映像によるコミュニケーションが一般化しており、逆に直接顔を合わせる事はタブーに近い扱いをされている。婚姻・生殖は遺伝子的に厳格に管理され、胎児の時点で母体から摘出され人工孵化させられる上、生まれた子供は全てロボット保育に委ねられるため、親子関係は希薄である(多くは互いに親子である事すら知らない)。
こうした状況からソラリア人は内向的で個人主義の性向が強く、他のスペーサー・ワールドとの交流も乏しかった。ついには完全に外部世界との接触を断ち、管理と防衛のためのロボットを残して地下へと移住する。さらに自らの遺伝子改造を進め、雌雄同体化によって単為生殖を可能にすると共に、周囲の大気中の熱エネルギーを操作する特殊な感覚器官を発達させた。
2万年後のファウンデーションの時代にも存続しており、訪れたトレヴィズ一行の前に姿を現している。