ソフトウェアエンジニアリングではなくプログラムデザイン
私は子どもの頃にプログラミングを学びましたが、台湾ではプログラミングは「ソフトウェアエンジニアリング」ではなく、意図的に「プログラムデザイン」と呼ばれていました。そのことがプログラミングに対する社会の捉えかたを変えました。
デザインという言葉が使われていたため、私はプログラムデザインをデザインシンキングの観点で捉え、ファッションデザイナーやビジュアルデザイナー、空間デザイナーと同じ感覚で受け止めました。
その結果、プログラミングのクラスは男の子より女の子の方が多かった。デザインという言葉はジェンダーニュートラルですが、女の子の方がよりやる気になったのです。その一方で、エンジニアリングという言葉には、強いジェンダーステレオタイプがありますよね?
どうやって男の子にプログラムデザインに興味を持ち続けてもらえるかという逆のチャレンジがありましたが、デザインのクラスにしたことは、台湾にとって大変幸運だったと思います。
「エンジニアリングという言葉には、強いジェンダーステレオタイプがある」というの、言われてみて「そうだな…」と思ったんだけど、言われてみるまで考えたことがなかった…。いや、本当か?なんとなく気付いていながら目を背けていたということはなかろうか…?