コブラ効果
コブラ効果(コブラこうか、英:Cobra effect)は、問題を解決しようとしたけれども、実際には問題を悪化させてしまうときに生ずる。これは「意図せざる結果」の事例である。この用語は、経済や政治において正しくない刺激を与えるきっかけとなることを説明するために使われる。また、ドイツの経済学者ホルスト・シーバートによる同じタイトルの書籍(2001年)がある。
「コブラ効果」という用語は、イギリス(英国)による植民地時代のインドにおける逸話に由来する。
インドを統治していた英国のインド総督府は、デリーにおける多くの毒ヘビ特にコブラの害を脅威と看做し、コブラの死骸を役所に持ち込めば報酬を与えることにした。
最初のうちは報酬目当てに多くの蛇が捕獲されたので巧くいくと思われていたが、蛇の死骸を多く持ち込めば収入が多くなるのなら蛇を捕獲するよりは蛇を飼って増やせば良いと目先の利く連中がコブラの飼育を始めてしまうことになった。
蛇を減らす目的の筈が反って蛇を増やす原因になったことを重く見て、この施策は取り止めになった。
この結果報酬目当てに繁殖していたコブラが野に放たれ、コブラの数は施策が行われる以前よりも増加してしまった。一見正しそうな問題解決策は、状況をさらに悪化させた。
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