「偶然」を評価するか否かが、科学とアートの違い
科学とアートは、どちらもものをつくることに関わっています。とはいえ、つくることへの考え方はまったく逆です。理工系では、計画どおりにつくることが重視されます。つくったものも、こちらの思い通りに動くことが大切。つまり、「コントロールすること」が理工系の「つくる」なのです。
でも、アートの場合はつくる過程で見つかる思いがけない発見、つまり「偶然」の要素を大切にします。コントロールできないこと、自分でも思いがけないものができてしまうことの方が、アートにとってはわくわくするのです。
つまり、“偶然”を評価するか否かが、科学とアートの違いです。