言語化能力ってなんだろうね
"言語化能力"とは何なのかちゃんと説明できないので、雑に分解して考えてみる。めちゃくちゃややこしい言い方をすれば、"言語化能力の言語化"である。
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対象があって、それを捉えて、言語にして出力する。って流れを考えると「デッサン」に近いような気もするんだよな。ぼくは「言語化」という行為をそういうふうに捉えている。ぼくは言語化能力を下記 3 つの力の総合力として見ているかも。 ① 読み取る
② 整理する
③ 書き出す
まず、対象に気付いて、つかまえて、認知するための「読み取る力」がある。センシングの能力。これがないとそもそも対象に気付けないって話だから入口として超重要。対象を認知できたら、そいつをどんな切り口で言語化するのかを考えて、要素を取捨選択して、整理する。整理できたら、最後に、それを手持ちのどんな言葉の組み合わせで表現するかを決めて、出力する。この一連を自分は「言語化」と呼んでいそう。 以前に「足りないのは語彙力ではなくて」というのを書いたことがあって、言語化能力に自信のない人が「語彙力がなくて〜」と言っちゃうのは、ここでいう ③ への言及の話に当たりそうなんだけれど、それだけじゃなくて ① や ② もあるよねってことを言いたかった。① と ② の能力がじゅうぶんに高ければ、平易な言葉の組み合わせで ③ をできちゃったりする。 言語化能力を高めたかったら。たとえば日記を書いてみるのはおすすめ。「今日の日記に書きたいことはなんだろう」と考える中で「読み取る力」が養われる。自分がなにを見てなにを感じていたのかに目を向ける習慣を持たないと、意外と自分の気持ちにも気付けないものだ。そういや、今日はこういう気分だったな〜と浮かんできたら、それを言葉にしてみる。しっくりくる表現が見つかるまで書いては消して書いては消してと繰り返していくと「整理する力」「書き出す力」がついていくだろう。 借り物の表現に流されないのも大事。はやりのフレーズやどこかで拾ってきた言葉ばかりを使っていては、自分の中にある感覚をぴったり表す言語にはたどりつかない。自分の目で見て頭で考えて手で書き出した経験が、言語化能力の向上につながる。