習熟度の低い領域でフィードバックを受け止めるのはたいへん
ぼくが Yeti に向かってワンフレーズを歌って、妻に「もっと明るく」「もっと滑舌よく」「音程がズレた」とフィードバックしてもらって、次のテイクに反映させて、を繰り返すことでなんとか形にしていった。 妻からのフィードバックは的確だったと今でも思っていて、あれがなければクオリティが 3 段くらい低い状態の完成形となっていただろう。 ところで、フィードバックがまともであっても、ぼくはけっこう傷ついてしまったというか、フィードバックを受け止める気力みたいなゲージがどんどん削れていく感覚はあって、連続で何時間もフィードバックを受け続けたらその日はもうヘロヘロになっちゃうかもしれないな、と思う。 歌唱についてはぼくは完全なる素人で、素人の中でも下手な方に位置すると思う。友だちとカラオケに行って歌うのを楽しんだ経験がちょっとあるくらいで、歌唱についてのまともな訓練を積んでいない。そういった領域でフィードバックを受け止めて次の行動に反映させるには、自分の専門領域で同じことをするより、多くの気力を消費するように感じる。 みなさんはどうですか?
どれだけ理屈で「これはモノに対するフィードバックで、人格否定ではない」とわかっていても。「少しずつできるようになっていきましょうね」と寛大な態度で接してもらっていても。習熟度が低い領域では、自分の習熟度の低さによって傷ついてしまって、過剰に防衛的な反応をしてしまうことがあるかもしれない。