組織の外に向けて発信した方が組織内においても広く届く場合がある
そういう場合もあるよね、というお話。
会社の中でお仕事をしていて「あ、この話をするのは n 回目だな」と気付いて、自分の中で整理がついたタイミングで「言語化できたからブログにでも書いておこ」となることがある。最近の自分だとブログだけじゃなくてここの Scrapbox に書いたりもする。以下、適当に例を貼る。
こうして組織の外に向けてパブリックに発信しておくと、これを読んだ人がツイートしてくれたり Slack にリンクを貼ってくれたりして、結果的に組織の中においてもうまいことメッセージが広まっていくケースを何度も見てきた。
特に、パブリックにすることで多くの人から「わかる」「同意」「自分も同じ考えです」といったような賛同のコメントを集めることに成功すると、なんというか「箔がつく」という感じで、メッセージに追い風が吹く場合もある。
ぼくが見ている範囲でこの作用をうまく使っているな〜と勝手に感じているのは konifar さんと lacolaco さん。ご本人たちがどういったつもりで文章を書いているのかはわからないけれど、組織内のメンバーに伝えるために書いているんじゃないかな、と感じるものがあるし、ぼくもこんなふうに上手にやりたいな〜と思っている。 hr.icon
少し話はそれるかもだけど、自分が関わる組織について、
(A) その組織は、より大きな「社会」という枠組みの中の一部
(B) この組織はこの組織、このコミュニティはこのコミュニティ、社会は社会
のように捉え方はいくつかあると思う。ぼくはわりと (A) のような捉え方をしていて、組織内のルールやスタンダードが、社会一般のものとどれくらいズレているかはけっこう気にしがち。ぼくはいつでも「ウェブ」という巨大な共同体に対する帰属意識を感じていて、具体的には HTTP や RSS といった標準化されたものが好き。
ブログに書けばフィードリーダで読んでもらえるというわかりやすいメリットがあり、特定組織内にて投稿される情報というのはしばしば認証・認可の問題があって汎用的な仕組みに乗りにくくなるのがもどかしい。組織内限定公開の情報は、その組織の運用にのっとって受信することになる。
結果的に「自分が所属している組織」という極めて身近なところの話題でありながら、自分が普段使いしているツール群による運用から外れた受信になり、妙な距離感が生まれてしまって受信に失敗したりもする。なかなか悩ましい。YouTube に投稿された動画や Podcast として投稿された音声であれば慣れたツールで快適に楽しめるのに、組織内の動画や音声は扱いがむつかしいと思う。
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