生産と作業
生活の中で生産性という言葉を見かけることが増えてきた、と感じている。直近 5 年間くらいでじわじわと増えてきただろうか。 「生産性」というからには「生産」にまつわる性質なわけで、生産性を論じるなら、なにを生産していて生産量や生産効率がどのように変わったかを示すことになるだろう。 たとえばぼくという人間がいてなにかしらの生産に関わっていたとして。それまでは毎日の入浴に 60 分間をかけていたものを、あるときから 30 分間で済むようにしたとして、これをもって「生産性向上!!!」と言われても困ると思う。浮いた 30 分間はダラダラと過ごしているかもしれないし、生産にどう影響しているかはわからない。ファクトを述べるならば「入浴時間が半分になった」あたりの表現になるだろう。 チームや組織における生産性について論じるときも同様である。なにか特定の作業に要するコストが低減したのであれば、素直に作業コストが減ったとか、作業効率がよくなったとか、そのように述べる方が建設的な議論につながりやすいだろう。 もちろん、作業効率が上がることで生産に対してポジティブな影響が出るケースがあることは承知している。そういったケースであれば、ポジティブな影響が出たことを示せばよい。「生産性爆上げ!!!」のように書くと勢いが出るので、勢いを出したいときに使うのはいいと思う。
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