熊野古道のアルファベット表記の統一の事例
特に対策が必要だったのは、英訳の統一だった。同じものをさすのに英語がバラバラなものが多かった。
例えば、当初「熊野本宮大社」の英訳が19通りもあり、外国人にしてみれば19もの本宮大社があるのかと困惑してしまう。
今後のプロモーションを考えても、表記やデザインに統一性がある方が強いメッセージ性を伝えることができると考え、一つ一つ統一していった。
https://gyazo.com/1455e52e3e3374d8a3a027548db48014
この事例がとても好き。人間社会を観察していてわかったのは、言葉と概念の輪郭ってのはとてもやわらかくて曖昧で、ひとりひとりが自然に過ごしていたら表記のバリエーションはどんどん増えていってしまうということ。これは自然現象だと思って受け止めている。
「細かいことを言いなさんな」「伝わればいいじゃん」で放置すると上記画像の左のような状態に陥り、細かいことではなくなり、伝えることもむつかしくなってしまう。
Scrapbox は Wiki なので、プロジェクトの中で「ここではこの表記を採用する」を徹底しやすいと感じる。同じ概念を指し示したいときは同じリンクを使えばいい。それが好きで使い続けている。