指輪ハラスメント
そして31歳の時に結婚するのですが、夫は婚約指輪にあたる指輪は儀式としてプレゼントしてくれたものの、根本では同じく指輪に興味がない勢だったので、結婚指輪は購入せず。特にそこに意味はなかったのですが、当時いろいろな人から「指輪つけておかないと悪い虫がつくよ」「独身だって思わせることになる」「変に期待させちゃだめだ」……ってどんだけみんな指輪見てるの?そんなにまず指見るの?って誰かに聞いたら「まず見るでしょう」と普通に返されて、完全に指輪に興味がなかった私はぽかんとしたことがあります。ぶっちゃけ未婚か既婚かを指輪で判別するルール?マナー?があることを知らなかったし!
……というのをTwitterを見ていてやっと思い出して「そういえば最近誰とも指輪の話しない!」と気づいたわけです。「独身だと思われたいんでしょう」なんてセクハラだし誰も言わなくなってるだろうし、世界はより多様性のある方向へ変化しているし、いまどき指輪の象徴に縛られるような関係性は古いよねぇ……と思ったのですが。もしかして、私が年を取ってそういう「関係性の変化」の話題から離れただけで、今でも「指輪しないと……」って言われるゆびハラって存在しているんでしょうか。好きで、あるいは関係性の象徴で、それぞれ指輪をつける行為はごく普通にあるだろうけど、それをアドバイスなどの形を取って言ったり言われたり、というのはもう絶滅したんでしょうか?
ぼくはもともとリングを装着する習慣があったし、既婚であることを公言することで得られるメリットはそれなりにあると思っている派なので、リングはずっとつけているなあ。ただ、ぼくは自分の意思で「つける」を選択しているのであって、つけていない人にどうこう言うのは余計なお世話だと思うかな。選択的夫婦別姓に対するスタンスと同じで、他人の生き方にどうこう言いたい気持ちがない。ぼくがリングを外すのはハンバーグをこねるときくらいだと思う。 ぼく「ハンバーグこねるときって、結婚指輪はずしてる?」
同僚「ハンバーグこねないっす」
結論: ハンバーグはこねない