恩義みたいなもので成り立つ業界
大相撲の序二段の力士が新型コロナウイルスへの感染を恐れて休場を申し出たものの受け入れられなかったため現役を引退したと、ツイッターに投稿したことを受けて、日本相撲協会の芝田山広報部長は「コロナが怖いから休場させては理屈が通らない」と話し、休場は認められないという考えを明らかにしました。
日本相撲協会の他にも、ジャニーズや吉本興業や各種アイドル方面を見ていても思うのだけれど、中学校を卒業したくらいの年代の人を受け入れて、お金を稼げるようになるまでの下積み的な期間は投資っていうことになるのかしら、稼げるようになったら引退するまでとことん稼いでもらって恩を返してもらう構図に見えたりする。 企業における雇用のケースを考えてみると、たとえば「研修期間の終わりとともに離職」となれば「投資分を回収できない」のは、それはそう。だからといって「育ててやったのに、やめるとは何事か!!!」とはならない。いや、そうなる企業もあるのか…ありそうだな…。ここでは「ならない」で話を進めるとして、個別にみれば回収できないケースがあったとしても、全体としてはプラスを積み重ねていけるように仕組みを整備していくのがやるべきことだろう。 ぼくも「恩送り」という考え方が好きだし、恩を軽視しろとは思わないけれど。相対的な弱者を連れてきて恩を与えてその恩で縛り付けようとするのは感心しないなあ、と思う。