思い出話を書く
ウェブ上でカジュアルに情報発信するようになって、自分の思い出話も、思い出したときに書き記していきたいと考えるようになっていった。ときには 2006 年から運営しているブログ june29.jp に書いてみたり、大学生のころはよく mixi の日記に書いていたかな、そのあとも Twitter や Facebook や Path などなど、いわゆるソーシャルなんちゃらに書き放っては流れていってしまう、のを繰り返してきた。せっかく「思い出話を書く、記録する」と意気込んで取り組んでいるのに、それすらも思い出の彼方に吸い込まれていってしまう。
この週末に Magic: The Gathering のページをつくり、中学校時代の思い出を少し書けた。うれしい。このまま歳を重ねていけば、きっと思い出せなくことが少しずつ増えていくだろう。それすらも楽観的で、このあとすぐに頭を強く打ってなにもかも思い出せなくなる可能性だってある。こっちは極端に悲観的だけども。
2020-06-07 現在、ぼくは思い出話はここの Scrapbox に吐き出していくのが心地よい。これからぼくが日記に Magic: The Gathering のことを書くたびに、中学校時代の思い出を記したページにリンクされるのだから。
ぼくが生きてきた約 37 年間のことを、時系列通りに 0 歳から順に思い出して書き出していくことはできない。だからせめて、日常の中のなにかしらのトリガーを頼りにして、思い出したものを思い出した順に文字に起こしていく。今回のトリガーはたまたま Magic: The Gathering だったし、次のトリガーは FANATIC◇CRISIS になるかもしれない。あるいはたまごっちか、空想科学世界ガリバーボーイか、エキノコックスかもしれない。とにもかくにも、偶然に思い出の扉が開く瞬間を大事にして、サルベージ活動をしていく。
書きながら気付いたのだけれど、以前に「思い出話」というリンクを使っていた 2019-10-06 Sun : まつした という日記のページとさっそくつながっていた。そうそう、釧路高専の寮の思い出もたくさんあるよ。こうやって思い出しては、また書いていこう。
けっしてそうあってほしくはないとしても、いつかの遠い未来の日、新種のウィルスが世界的に流行するようなことがあれば、ぼくはきっと新型コロナウィルスのことを思い出すだろう。そのとき、今の記録たちがすっとリンクされて読まれるようであってほしい。そんな淡い期待を込めながら、ぼくは思い出話を書き起こしていくし、今日も日記を書いていく。