効果的に失効させたい
下記、引用として貼られているものをさらに引用していてややこしいのでご注意を。
私は昔から、規則や規制には有効期限が必要だと考えている。ほとんどの法は20年以上続けるべきではない。なぜなら十分な時間さえあれば、人はあらゆる規則や規制を堕落させる、または回避する方法を考えつくものだからだ。(中略)ここで強調したいのは、規則や規制の整理には単に新法の制定にとどまらず、壊れた古い法の撤廃も重要だということだ。
自然界には「風化」というメカニズムがあって便利なので、これを「法」のような概念や人工物にも組み込んで活用できたらいいな〜と思っている。法を一定の年数が経過したときに「失効させる」ってのはなかなかおもしろいアイディアだと思った。 見直されることもなく形骸化すると害悪にすらなりうるから、いろんなものに「期限」を設定できたらいいんじゃないか。最近ぼくは有期の契約でプロジェクトに関わることがあって、たとえば契約が月次更新の場合は 1 ヶ月ごとに「お互いにこれを継続したいか」を判断するタイミングが訪れるから、腐敗しにくいと感じている。よろしくない関係が続くくらいなら解消した方がいいと考えるから。
多くの場合でデジタルデータが風化しないのも、ときに悩ましく感じている。よく悩むのはドキュメントの類。最終更新時刻は表示されていることも多いけれど「はたして、ここに書かれている内容は現在も有効なのか?」「現状を反映できているのか?」の判断がつかなくて困ることはしばしば。ドキュメントを書いて運用を始めたときに、仮にでも「賞味期限」を設定しておいて、カラオケを利用するときみたいに「お時間 10 分前になりましたが、延長なさいますか?」と確認してくれたらうれしいかしら。「今も有効」ボタンを押せば期限が延びる。「もはや無効」ボタンを押したらそのドキュメントはアーカイブされる。 風化の仕組みを取り入れたツールを設計してみたい。興味あるテーマ。