人口密度が悪さをする
一度は東京都内に住んだあとで今は都会を離れて地方で暮らしている人間のポジショントークであることは自覚した上で書く。 人間社会の揉め事を眺めていると、特定の誰かが悪いというよりは「人口密度の問題じゃん?」と思えるようなものがけっこうな割合で存在しているように思える。 電車に乗るとき、リュックサックは背中側じゃなくてお腹側に抱えないとじゃま
混んでいる時間帯のバスにベビーカーを持ち込むとじゃま
自宅で騒ぐと下の階の住人に迷惑
…みたいな、よく見かけるタイプの揉め事ってのがいくつもあると思うのだけれど、そもそも人間がそこまで多くない場所で暮らしていると完全に無縁になるやつがけっこうある。人口密度が高すぎると人間同士の衝突が増える、というのは一般に言えそうだ。 こういう、構造から生じる問題に気付くのは大事だと思っていて、構造を見ずに A さんと B さんの間の揉め事だと捉えてしまうと「A さんと B さん、悪いのはどちらか」という命題にハマってしまうことになる。別に A さんも B さんも悪くなくて、ふたりともがハッピーに暮らしていける構造を見つけられればそれでいいのだ… ってときに、人間が人間を恨むようなことが起きると本当に悲しいと思う。