フィヨルドブートキャンプの受講生のみなさんへ
ここに書いてあることはぼく個人の見解なので、フィヨルドさんの考えと完全一致しているとは思えません!そのつもりで読んでください。 ターゲットを明確にすることで文章をシャープにしようとしていますが、他のプログラミングスクールの受講生が相手だとしてもぼくはだいたい同じことを言うと思います。
ぼくの立場
june29.icon june29 のスタンスを明確にします。
あと、単純にフィヨルドさんのファンで、フィヨルドブートキャンプという取り組みにもすごく共感していて、ここからたくさんの価値が生まれたらうれしいな〜と思いながら関わっています。勝手に。なにかしら役に立てたらいいな〜と思っています。勝手に。 構造を考える
ぼくにはシステム思考・ネットワーク思考で物事を捉える思考の癖があります。今回も、まず全体像を考えてその中でそれぞれの構成要素がどのような関係性を持っているかを把握したいと考えます。 登場人物を整理してみる
メンターのみなさん
顧問さん
受講生のみなさん
ソフトウェアエンジニアを採用したい企業
その企業の中の人 (← june29.icon はここだったりもする)
これから受講生になるかもしれない人々
フィヨルドさんのファン (← june29.icon はここにも該当する)
https://gyazo.com/efd3728d5a284820867d741751bcc7da
登場人物たちのベクトルを想像してみる
フィヨルドさん
受講生が増えるとうれしい (はず)
→ 売上が増えるから
受講生が卒業生になって活躍するとうれしい (はず)
→ 評判がよくなるから
フィヨルドブートキャンプのメンターのみなさん・顧問さん
受講生の学習が捗るとうれしい (たぶん)
→ そういうモチベーションを持った人が集まっているように見える
受講生が卒業生になって活躍するとうれしい (はず)
→ 仲間が増えるから
→ メンター・顧問としての自分にハクがつくから (ワシが育てた的なやつ)
フィヨルドブートキャンプの受講生のみなさん
学習が捗るとうれしい (はず)
→ そのために参加しているから
ひとりでは解決できない問題を解決できるとうれしい (はず)
→ そのために参加しているから
他の場では学べないようなことを学べるとうれしい (はず)
→ ここを選んだ自分を肯定したい心理があるから
ソフトウェアエンジニアを採用したい企業
フィヨルドブートキャンプからよい人財が輩出されるとうれしい
→ 採用したいから
→ 社会としてソフトウェアエンジニアが足りていないから
これから受講生になるかもしれない人々
よさげな学びの場が見つかったらうれしい (はず)
いろんな学びの場の情報が外から見えたらうれしい (はず)
学びの場を活用してソフトウェアエンジニアとして活躍できるようになった人の実例を知れるとうれしい (はず)
ぼくが想像する構造から言えること
想像が間違えていたら前提がひっくり返るので、下記はすべて間違えている可能性があります。
受講生がしっかり学んで卒業していって活躍するとハッピー
これは関わる全員にとってそうなのでは?と思う
そうであれば、このハッピーを最大化する方向に動くのが吉ということになる
売上がどうとか、活動の持続可能性がどうとか、そういうお話はもちろんあるよね
だとしても「受講生が卒業して活躍する」が成立しなくなればどのみち持続可能な未来はない
「受講生が卒業して活躍している」という事例を増やす、そのためにみんなで力を合わせる、というのが誰にとってもよいこと。と言えるのではないでしょうか。ぼくは構造をそのように読み解きました。
受講生のみなさんへ
ようやく本題へ。
ぼくの見立ててでは「受講生が卒業して活躍する」ということがとても大事で、受講生ひとりひとりが「全力で学ぶ」ことがもっともフィヨルドブートキャンプのためになると考えています。ですから、このベクトルと同じ向きの行動は「望ましい」と言えるでしょうし、逆行する行動は「望ましくない」と言えるでしょう。 「全力で学ぶ」とはどういうことでしょうか。「睡眠時間を削って勉強にあてろ」とか、そういった「量」のお話もあるでしょうが、ここではぼくは「質」の話をしたいと思います。1 日は 24 時間しかなくて、これを増やすことができない以上、学習にあてる時間を増やすとしても限界があると捉えているからです。大きく改善できるとしたら「質」の方で、単位時間あたりの学習の密度を高めましょう、と伝えたいです。
誰かがひとりで悩み続けて疲弊して学習を継続できなくなってしまったとき、得をする人はいません。学習を前進させるために全力を尽くす・最善手を選ぶことを恐れないでほしいと思います。システムの改善点を見つけたのなら、それは関わる全員が得をするチャンスです。あなたがベストを尽くしたとき、あなた以外の人にも恩恵が降り注ぐケースは多々あります。「受講生が卒業して活躍する」という事例をひとつでも増やすために、今日あなたが取るべき行動はどんなものですか?そんなふうに考えてみると、よりよい学習者としてのかっこいい態度が見つかるかもしれませんね。
仮にメンターの手が足りていない状況があるとしたら、それはフィヨルドブートキャンプの運営上の問題です。受講生の問題ではありません。運営上の問題が気付かずに放置されているとしたら、関わる全員が損をするリスクがあります。「遠慮」や「謙遜」は美徳として語られることもありますが、問題について言及するのがタブー視されて損害を垂れ流し続けるような状況は、ぼくは美しい状況とは評しません。「以前に比べて、レビューの待ち時間が長くなっています!」等あれば、建設的にフィードバックすることが全員のためになるでしょう。 もしゼロサムゲーム的な発想にとらわれているのなら、脱却を目指すことをおすすめします。つまり「自分が得を追求すれば、その分、他の誰かが損をする」という発想になっていませんか?ということです。「時間を奪う」「手間をかける」といったフレーズから、ぼくはゼロサムゲーム的な思考の匂いを感じます。先述のぼくの整理によれば、フィヨルドブートキャンプはゼロサムゲームではありません。あなたが質問・相談をすることは、メンターに損を与えることではないのです。あなたが自分の得を追求しながら、同時に他の人たちにも得をもたらすことができます。むしろ、あなたが得をすればするほどまわりのみんなも得をすると考えてみてください。全員で得をするぞ、という発想をもって「全力で学ぶ」をやっていけば、そう悪いことにはならないはずです。 フィヨルドのおふたりへ
「これは事実誤認です」「そうじゃねぇよ」等あればご指摘ください!このページの内容が部分的にでも有害になるようであれば、当該箇所を修正するなり、ページごと削除するなり、適切に対応したいと思います。
メンターのみなさんや顧問さんからのフィードバックも、もちろん歓迎です。