ファクトフルネス
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サピエンス全史で読んだ話やファクトフルネスにおけるレベル 1 やレベル 2 のお話と、Minecraft や The Frame in the Flood の中の世界での体験が、ぼくの脳内でリンクしていくのがおもしろい。
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戦争、飢饉、自然災害、失政、腐敗、予算削減、難病、大規模リストラ、テロ事件。世界はいつだって悪いニュースのオンパレードだ。反対に、ゆっくりとした進歩は、どれほど大規模であっても、何百万という人に影響を与えたとしても、新聞の一面に載ることはない。もしも記者が「航空機、無事着陸」「農作物の収穫、また成功」といった記事を書こうものなら、すぐに会社をクビになるだろう。
ぼくとウェブログの平成も過ぎゆく - #june29jp に書いた悲観のお話に通じるなあ。ぼくはもともと、ウェブでは「農作物の収穫、また成功」の方のニュースを摂取したかったのだ。今でも個人ブログを読むのが大好き。テレビのニュース番組は、派手にネガティブな情報をごりごりに発信してきて、それがイヤでウェブの方の情報を好んでつまみ食いしていたところがある。 しかし、今ではウェブにも過剰にネガティブな情報が溢れているし、ぼくの視界にも入ってきやすくなってきている、ということが言えるだろう。
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大学のときだっけね、どこかのブログで「犯罪はどんどん減っている」みたいなやつを見て、へぇ〜と思って、ぼくにとってはあれがファクトフルネスとの出会いだと思う。見つけたいな。
読書メモ
物事の「よい」「わるい」については、著者の中に「疑いようもない事実」という認識でもありそう
数字を並べて「明らかに世界はよくなっている」とか言う、ぼくはちょっと不安になる
「よい」を定義したい気持ちになるくらい、事実に対して慎重になる
「日本は〜」「アジアは〜」みたいな言及が事実からズレている印象を受けておもしろかった
この著者であってもファクトを捉えるのは難しいのだと思う