「しっかりやる」のコストは下がり「適当にやる」のコストが上がる
自分が面倒を見る全リポジトリにおいて「ライブラリのバージョンアップはちゃんとやる」を方針とする場合、バージョンアップ支援ツールは対応コストを大きく下げてくれる。一方、適当に放置していてもいいようなリポジトリの場合、しっかりバージョンアップを支援されてしまうと対応コストが馬鹿にならない。リポジトリが増えれば増えるほど、対応コストが単調増加していってしまう。取捨選択が大事で、もうメンテナンスしないよってなったリポジトリはツールを外すなりアーカイブするなりしていった方がよい。
GitHub で、自分がフォローしている人の作成したリポジトリは基本すべて自動でウォッチする運用にしていて、いくつか通知を見て「このリポジトリは、まあ見なくてもいいか」となったらウォッチを外す。オプトアウト運用。そうしてたくさんのリポジトリを眺めていると、今日では人間が作成する Pull Request よりも各種ツールが作成する Pull Request の方が多くなっている。そうして自動で作成された Pull Request のうち何割かは放置されているのも見えている。 人間の気配が消失した場所で、ボットは止まることなく活動しており、人間のぼくがそれを眺めている。