VR研究者・学生にぜひ行ってほしい、個人的おすすめワールド
見やすさのためにカテゴリー分けをしていますが、あくまで一面的なものです。どのワールドにも複数の価値があります。
カテゴリー:空間
Shader Fes 2021
「様々なクリエイターによる200以上のシェーダー作品を展示」する展示会。シェーダー一つ一つも必見ですが、会場自体も非常に緻密に作り込まれています。
Absence
夜明け前か夕暮れのほのかに薄暗い砂浜。遠くに見える半島の街明かりが綺麗で、とても落ち着く雰囲気のワールド。
Interplanetary Cruise Ship
遠心力による人工重力区画を備えたトーラス型の大型宇宙船。円形に湾曲した地面にそって実際に歩いていくことができます。実物大の宇宙コロニーに立ったかのような感覚を味わうことができるのもVRならでは。
Space Colony "Island-4"
遠心力による人口重力区画を備えたシリンダー型の巨大スペースコロニー。直径8km x 長さ32kmという広大な空間を、円形に湾曲した地面にそってどこまでも歩いていくことができます。
カテゴリー:フォトリアル・実物再現
Unity Japan Office Metaverse
Unity Japanのオフィスを限りなくフォトリアルに再現したワールド。もともとUnity公式の技術デモとして制作されたもののVRChatワールド化。なお、モデルデータ自体はUnity用アセットとして無料配布されているほか、製作記の動画も公開されているのであわせてどうぞ。 Inokashira-kōen Station(井の頭公園駅)
東京の井の頭公園駅とその周辺を驚くほどの品質でフォトリアルに再現しているワールド。アバターの姿でここに行くと、まるでキャラクタが現実の街を散歩しているかのよう。驚くことに作者の方は日本在住ではなく、ネット越しの情報だけでここまでの再現をしたのだとか。ちなみに改札の外に出る裏技があります。
Storm Drain
「地下神殿」ともいわれる首都圏外郭放水路の巨大地下貯水槽を再現したワールド。コンクリの巨大構造物の迫力にただただ圧倒されます。ライティングも美しい。2023年4月現在は未完成とのことで、まだまだ発展するもよう。
雨端 Amahaji
沖縄の伝統的民家を写真と見紛うようなクオリティで再現しているワールド。家の作りや神棚・家具等で沖縄の文化に触れられるのもさることながら、食器や洗面台など家としての生活感に強いリアリティを感じます。田舎のおばあちゃんの家のような懐かしさがあり、ちゃぶ台を囲んでテレビをつけながらのんびりするのがおすすめ。
製鉄所 SteelWorks
製鉄所において銑鉄を鋼に変える設備である「転炉」を工場まるごと再現したワールド。設備は細部まで作りこまれて動作しており、正直現実の工場見学にも比肩しうる体験だと感じました。光の当たり方も綺麗で、ただ見るだけでも圧倒されます。巨大機械好きにもおすすめ。
ALMA
チリのアタカマ砂漠にあるALMA電波望遠鏡を実機通りに再現したワールドで、構造や動きをつぶさに観察することができます。実物のスケール感が体感できるのもVRの良いところ。私は意外と小さいなと感じました(大きいのですが)。
2000s Classroom
Abstract˸Coast[ModelRoom]
カテゴリー:音楽と演出
NAKAYOKU CONNECT_ENTRANCE
サンリオピューロランドの公式ワールド。現実のピューロランドでのショーと同時刻(開園日の15時)に、バーチャルと現実をつなぐことをコンセプトにしたショー「Nakayoku Connect」が上演されます。映像と音楽の演出に圧倒されること間違いなしなので、ぜひ一度は体験してみて。
Particle Live˸ 可愛くなりたい 1․4
曲に合わせて3Dの映像演出をアニメーションさせる、「パーティクルライブ」と呼ばれる作品(のひとつ)を鑑賞できるワールド。パーティクルライブにも様々な種類がありますが、この作品はいわば「空間全体を使った入り込めるリリックビデオ」。反則級にかわいいMVの世界に包み込まれます。
カテゴリー:体験デザイン
Amebient
雨だれの下に空き缶を並べて音楽を奏でる、という体験を緻密に作り込んだワールド。ワールドの形をした楽器であり、おそらく作者の音楽観をあらわした音楽作品でもあります。VR空間コンテストVRAA02大賞受賞作品。
PROJECT˸ SUMMER FLARE
夏を壊せ。
プレイヤー自身の探索・行動によって、緻密な世界観と一本の映画のような壮大な物語を体験する、体験型ストーリーワールド。ぜひ何度もプレイして味わい尽くしてみてほしい。そして考察を語り合いましょう。
Scanner
手に持ったレーザースキャナーで見えない壁を可視化し探索していくワールド。何もない真っ暗闇から徐々に世界が現れてくる不思議な体験ができます。
Exhibition˸ 1٪ of Virtuality
VRをテーマとする現代美術展『「1%の仮想」展』(という体のワールド作品)。VRChatの文化やソーシャルVR、VRそのものの本質をテーマに奥深い作品を多数展示。
Vket4 Default Cube[DC_01]
VKetのワールドはいろいろ行ってみてほしいのですが、デフォルトキューブはその中でも異色のワールド。自分たちがブースを回るのではなく、ブースがその場に呼び出されるという形式の展示会場。カテゴリを選ぶサイコロUIに住む謎生物「UIちゃん」の動きと音がとにかくかわいい。
VKetとしては課題が多かったようでのちにこの形式はなくなってしまうのですが、個人的には好きな会場のひとつです。
[JP]NDC Library
青空文庫1万6377冊の本がずらりと並ぶ図書館。「NDC」の名前通り、実物の図書館同様に日本十進分類に基づいて並べられています。青空文庫の本が読めるギミックを搭載したワールドは他にもありますが、全ての本が書架に並び、本物の図書館のように背表紙を眺めて本を漁る体験ができるワールドは珍しいです。
カテゴリー:文化
VRChatここから始めました -Kokokara JP-
VRChatの歴史を並べた年表があるワールド。2017年以降、VRChat・ワールド・アバター・コミュニティがたどってきた歴史を振り返ることができます。
Re:collection2
VRChatで活躍する「バーチャルフォトグラファー」達の作品を集めた写真展ワールド。バーチャル世界での写真表現と文化に触れることができます。写真だけでなく展示室自体も見どころで、白壁で写真を引き立てるデザインでありつつ、細部まで建物としてのリアリティにこだわったつくりになっています。
哲学カフェ 芳紅 (ぽこ) 堂 - Cafe Poko-Do
レトロな喫茶店をイメージした、哲学談議のためのワールド。雰囲気の良さに加えて、ランダムに話題を提案してくれるサボテンちゃんなどコミュニケーションをしやすくするための工夫もあります。Publicインスタンスを覗いてみることをおすすめ。
Virtual Luppet Cafe
コロナ前に一瞬だけ実在していた「大型ディスプレイを使ってVTuberが接客するカフェ」に出勤するためのワールド。VTuberはこのワールドに入り、ワールド内のカメラで撮影された画像を現実のカフェのディスプレイに投影して接客していました。
カテゴリー:展示
坪倉仮想美術館 - Tsubokura Virtual Museum
現実でもVRChatでもメディアアーティスト / クリエイターとして活動する坪倉輝明さんの作品を展示する美術館。物理現実側で制作・展示された作品の動画や再現、VRChatをはじめてから制作した作品、両方が展示されています。VRなら誰でも個人美術館が持てる!の良い実例なことに加えて、実作品のVR展示の方法など参考になる点も多いです。
VirtualConference2022
VR世界で学会形式のイベントを開催した「バーチャル学会2022」のワールド。光る壁や青白いラインの間接照明といったサイバーな雰囲気に、受付・廊下・軽食のあるラウンジといった学会らしい要素が盛り込まれていて、リアルでの学会参加経験者には「あるある」となるデザイン。部屋ごとにBGMが微妙に変えてあるのもポイントです。
カテゴリー:科学・学習
HIPPARSCOS SALON
夜空に見える星々を、地球からの距離の計測データに基づいて立体的に再現し、その中を歩き回れるワールド。身長数十億キロの巨人になって星々の配置を立体視することができます。
※「さすが、そんなのVRじゃないと体験できない!」と言いたくなるところですが、2020年、冥王星の彼方のニューホライズンズ探査機から星々を撮影した画像が届き、私たちは本物の「眼間距離70億kmのステレオグラム」を目にすることになりました。現実離れした体験を提供してくれるVRに、現実が追い付くこともまたあるものです。 Table of Nuclides
原子核反応の系列を図にした「核図表」を、エネルギーを高さ方向として立体化したワールド。核反応がエネルギーの高い核種から低い核種に向けて進行する様子を、「図表の上に立って高いところから飛び降りる」という体験になぞらえて理解することができます。
UniversityLectureRoom
東京大学の入江先生が「ディジタル回路」の講義のために作られた講堂ワールド。スライド・動画プレイヤー・ペン等の必須ツールに加えて、論理素子を配線でつなぐことでその場で論理回路を作って動かすことができるギミック(のりたまさん作)が導入されています。 Virtual Living Lab˸ JIZAI VLL
稲見自在化身体プロジェクトによるデモワールド。分離身体や第三の腕といった自在化身体の研究を実際に体験できるようになっています。
カテゴリー:NPC
NPC Cat toy - ねこじゃらし遊び
かわいいNPCが猫じゃらしにじゃれついたりボールを追いかけたりしてくれるワールド。NPCのいるワールドはいくつかあるのですが、手をユーザーの持ち物に追従するように反応してくれるワールドは今のところここくらいかも。
UdonHouseWithKyoko京狐さんの部屋
近づくと気づいて目を合わせ、なでると笑顔になり、膝枕状態になるとプレイヤーの頭をなでてくれる、そんなNPCがいる部屋です。ソファに座っていて歩き回らない、落ち着いたNPCの例として。
Udon Bird Sanctuary
群がる鳥に餌をあげることができるワールド。歩き回る、プレイヤーを追いかけてくる、頭をエサの位置に持ってくる(IK)、という一連の体験が綺麗にまとまったワールド。NPC製作の練習課題として似たようなものを作ってみるのも良いと思います。
Trance's Hotel with NPC → 消えました (TT)
かわいらしいNPCのいるワールド。プレイヤーが近づくとついてきて、そのままプレイヤーにぎゅっと抱きつき、頭を摺り寄せてきます。たとえ視覚のみでも、没入映像によって自分に反応してくれる等身大のキャラクターが、親密な距離にいるように見えることがどれほどドキドキするかを体感させてくれます。
カテゴリー:技術
Just a Pool
三次元の水のリアルな挙動を物理シミュレーションで実現したワールド。MLS-MPM法による流体シミュレーションをGPU(シェーダー)で実装。純粋に水に触れて遊んで楽しめるワールドですが、計算過程のデバッグ表示(入って右側の壁の向こう)にも圧倒されます。
Floating-point Precision Breakdown
Unityの仕様上、ワールドの座標原点から離れるほど浮動小数点の計算精度が落ち、計算誤差によって描画が震えたり崩れたりするのですが、その様子を身をもって体験できるワールド。
…ということをいかにもホラー風に紹介するこちらの動画↓も面白いです。
V Home
VRChatの中で家を建築できるワールド。図面データをダウンロードして専用ツールを使えばそのままUnityに持ち込み、自分のVRChatワールドとしてアップロードすることも可能です。ぜひVRモードで誰かと一緒に入り、実寸大・複数人でのワールド制作の感覚を味わってみて。
PokoPeaLand
Tribology World
チセモール2
VR Art Museum 西洋絵画美術館 v2․0
Virtual Function 144(新宿のバーをフォトグラメトリで再現)
ResilienceVR IK Demo v1․2
Blue Marble
ワールド制作チュートリアル
Exhibition˸ EXFLAT
Avatar Museum Q2
Aquarius
Nakagin Capsule Tower 3DDA
Udon Tycoon
Hedonism
memex - Observer Effect
Night Church
-Yokosuka Museum of Art Night -横須賀美術館 夜-
Avatar Museum 7
VirtualLifeMuseum2022
NearSighted Classroom
Olympia (v 3․2)
memex live archive - #fuitch 30 May 2020
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