「エモ」
エモ;エモい
1.語源としての「エモ」
固有の一音楽ジャンルを指す。
1980sのアメリカのハードコアから派生した「エモーショナル・ハードコア」「エモコア」と呼ばれる音楽ジャンル。また、その流れを継ぐもの。
2.1の語源を踏まえた「エモい」
(元々は1の音楽を聴いたときの感情の動き/そのとき感じた感情を指していたが、現在、使用は音楽に限らず、文章、写真、風景、全てに対して使用する。)
「どこか寂しい、感傷的(sentimental)な、切ない、物悲しい、哀愁、また、郷愁、懐古、ノスタルジック(nostalgic)な感情」を抱くこと。また、そのような感情を抱かせるようなもの。
3.emotional一般の「エモい」
(古語の「あはれ」や「をかし」の多義性とも関連して)
英語のemotionalをそのまま日本語にした意味。
対象がものの場合、「感動的な、心動かされる(causing people to feel strong emotions(love,hate,anger,jealousy,sorrow,fear,despair,hapinessなどの総称))」
対象が人の場合、「感動/感激している、心揺さぶられている、感情的である(having strong feelings)」
4.じん定義の「エモ」/「エモい」
「いまだ名付けられていない(言葉にできない、説明できない)感情の領域」のこと。
名付けられているかどうかは、「『これ』じゃない」という判断方法による。
関連
「いまだ名付けられていない『良さ』領域に、作品という形で暫定的に名前を与え、それにより新しい価値を生み出す作品群」