ARを用いた協調的作問学習支援システムの設計・開発
本論文の扱う「問い」
算数文章題の作問において,ドメインモデルに基づいた協調的作問学習支援の設計をどのように行うか?
本論文のここが面白い!
協調的作問学習において適切な学習を促進するには,作成された問題の診断と,学習者にどのように協調的に作問を行わせるかの設計が重要です.本研究では,先行研究である作問結果の自動診断が可能な「モンサクン」を,システムに実装されたドメインモデルをベースに,協調学習可能なシステムへと拡張しました.演習では下図のように 2 人で算数文章題の成立条件を考えながらカードを交換し,さまざまな文章題を作成することを求めます.これにより,学習者に相互に算数文章題の構造について考えることを促します.また,システムは AR を用いて現実世界で作問を行うため,利用カードの枚数や交換の制約を緩和し,演習の拡張性も向上しております.
https://scrapbox.io/files/658c338c64afac002367ffca.png