遠隔授業履修者支援を目的とした主体的学習と有能感との関係分析
本論文の扱う「問い」
遠隔授業において学生の理解支援や質問支援のための情報として仮想的有能感尺度による測定結果が有益かどうかを検証しました.
本論文のここが面白い!
遠隔授業では教員が一人一人の学生の様子を観察することが難しく,理解度の把握や質問が少ないことへの対応など苦労されていると思います.先行研究で学習への不安や質問行動と関連するとの報告がある仮想的有能感尺度を調査したうえで,学生の理解度自己評価や質問行動のデータとの比較を行いました.分析の結果,自尊感情が低いと理解に自信がないと回答する傾向や,他者軽視感が高いと質問行動をしない傾向がわかりました.この尺度は20 問と簡便なため,遠隔授業のサポート情報として先生方に有益な情報となることが期待されます.
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