読解対象文の難易度を考慮した読解問題自動生成手法
本論文の扱う「問い」
難易度の調整が可能な読解問題生成において,読解文の難易度は生成結果に影響を与えるか?
本論文のここが面白い!
近年の深層学習の発展により,難易度の調整が可能な読解問題を自動生成する研究が注目を集めています.しかし,これまでの研究では読解文そのものの難易度を考慮していませんでした.実際に私達が読解問題を解くときは,読解文を理解したうえで,それに関連するさまざまな難易度の問題を解きます.そのため,読解文の難易度が高いと単純な問題であっても答えることが難しくなります.既存研究ではこの読解文の難易度を無視していたため,適切な難易度の問題生成を行えていない可能性がありました.そこで本研究では,読解文の難易度を考慮するようなモデルを構築して問題生成を行いました.その結果,読解文の難易度が異なれば生成される問題の難易度にも差があることを確認できました.
https://scrapbox.io/files/658c33c20dd8b60023611595.png