視線・セマンティクスアウェアな教材と学習分析の初期検討
本論文の扱う「問い」
学習者の視線情報から,統合的な理解の過程やスキーマの形成度など,学習内容に踏み込んだ分析が可能か?
本論文のここが面白い!
学習者の視線情報から注目した知識の意味内容を捉え,認知状態に踏み込んだ学習分析の可能性を検討しました.
先行研究で開発したシステムにより,教材画面上で注目した知識の意味内容や知識間の構造的繋がりを捉えられる教材を作成し,これを用いた3 人の中学生による学習の過程を分析しました.その結果,統合的な理解過程の様子や,情報の不整合により生じた認知的葛藤の解消を試みたと受け取れる視線行動が観測され,本研究で提案した学習教材による認知レベルの学習分析への利用可能性を確認しました.これを踏まえ,計算機による認知的な学習分析と,メタ認知的刺激を与えることによる学習支援への応用を目指しています.
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