算数文章題における式の導出過程の三角ブロック組み立てプロセスとしての可視化
本論文の扱う「問い」
算数文章題の立式において適応的な支援を可能にするために,学習者の式の導出プロセスを可視化することはできるか?
先行研究で提案された三角ブロックモデルにより,算数文章題を解く際に,学習者は式のみでなく,式を導く際に考えていることも表現しながら問題を解き進めることができます.本研究の面白さは三角ブロックの組み立てプロセス(図)として,学習者が式を導き出すまでに考えていることを可視化する点です.可視化したものから,求める数量に着目して立式を始めるのか,問題文の上から順に数量関係を捉えるのかなどの学習者ごとに異なる立式の手順が見えてきます.これが将来的には学習者の理解状況に応じた適応的な支援に活用できると考えています.
本論文のここが面白い!
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