探求の共同体支援のための学習環境デザイン――オンライン学会での試行――
本論文の扱う「問い」
「探求の共同体」に基づき設計した学会のオンライン集団視聴環境は,学びの支援やヒントを得る場になるか.
本論文のここが面白い!
学会のオンライン化で,インフォーマルな学びの実現が難化しました.学会参加経験が乏しい大学院生などにとって,学会はハードルが高くなりがちです.ゼミの先輩・後輩など仲間とのインフォーマルなコミュニケーションによって学びが深化すると考え,「探求の共同体」に基づきオンライン集団視聴環境を設計しました.本環境は,オンラインコミュニケーションツールの Gather,コラボレーションツールの Miro,PDF 形式の「オンライン集団視聴参加のしおり」で構成されます.
試行の結果,社会的存在感を高め,学びのきっかけとなりえることが分かりました.今後,目標に向かって協力し,統合や解決の段階まで学びを深めるために,教授的存在感と認知的存在感の要素を強化する方向で改善を進めます.
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