医療系大学における数理データサイエンスAI教育(リテラシーレベルプラス)の実践と検証
本論文の扱う「問い」
医療系大学において,数理データサイエンスAI教育 (MDASH) を導入するための効果的な工夫とは?
本論文のここが面白い!
医療系大学でMDASHリテラシーレベルを導入する際の工夫について,本学のMDASHのデザインや特徴,実践結果などの観点から明らかにします.医療系大学では,国家試験への対応など医療職に就くための学修に学生が多くの学修時間を割いているのが現状です.そのようななかで,MDASHを学ぶ楽しさや意義を伝える工夫として,本学では,オンラインでのグループワークや学修者間でのアンケート調査を取り入れました.
図は,学生の自己評価による達成度がどのように変化したのかを授業回ごとに表したグラフです.到達目標を「達成できた」と感じた学生の比率(図中の実線)が,オンライングループワーク(横軸のG)や学修者間アンケート(同Q)を取り入れた授業回で向上しています.
この結果は,医療系大学にMDASHを導入する際の工夫として,本手法に一定の効果があることの表れになると考えます.しかし,今回は学生の自己評価のみによる解析です.今後は,教員の評価も組み合わせながら,さらに検証を進めたいと考えています.
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