初等中等教育段階での「データの活用」関連単元向けビジュアルプログラミング環境の提案
本論文の扱う「問い」
初中等教育でのデータサイエンス学習に対して,ノンコーディング手法とドメイン特化言語を組み合わせたプログラミング環境は適用可能か.
本論文のここが面白い!
算数・数学で学習するデータの整理方法16 種をブロックにもつ,オンライン・ビジュアルプログラミング環境を提案しました.この環境はScratch のベースになっているBlockly に対して,基本統計量とグラフ,条件抽出の機能を拡張しています.提案環境でのプログラム例を図に示します。二つのブロック(グラフ種類指定ブロックと,グラフ描画ブロック)でグラフが作成されます.ここでは計算や分析の過程の視認性を高めることを意識しました.中学1 年生25 名への授業実践では1 回約10 分間の練習で全生徒が使えるようになりました.
https://scrapbox.io/files/62468332671ea7001e2cb465.png