三量命題モデルのオープン化としての複数算数文章題連結的組立演習システムの開発と予備的評価
本論文の扱う「問い」
算数の量の区別と量間の関係構造を組み立てる演習を設計・開発し,教育現場で実践利用するための予備的評価を行いました.
本論文のここが面白い!
本研究では算数の量の区別と量間の関係構造を組み立てる活動を演習化しました.二つの存在量と一つの関係量で一つの文章題が構成されることと,存在量を介して複数の文章題がつながっていることを学習対象としています.図は演習課題の一例です.本演習の実践利用の可能性の調査のため予備的評価として教職大学院生を対象に利用実験を行い,概ね受け入れられたことを示唆する結果を得ました.今後はユーザビリティの改良,課題の数と種類の拡張,利用学年の設定とそれに応じた選定を進め,実践利用を実現する予定です.
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