プレゼンテーションドキュメント学習のためのスライド間の関係性の可視化
本論文の扱う「問い」
プレゼンテーションドキュメント中のスライド間の論理的な関係性を可視化することで,学びたいスライドの探索を支援できるか?
本論文のここが面白い!
日本語接続詞が持つ 10 種類の論理展開を利用して,スライド間の論理的な関係性を可視化するスライドマップを提案しました.具体的には,図に示すように,スライドの役割に応じて配置されるエリアを決定し,スライド間の関係性に応じてリンク表現を変化させながら,プレゼンテーションドキュメントの構造の把握を支援します.
提案するスライドマップによるケーススタディでは,プレゼンテーションドキュメントを閲覧するのに一般的に用いられる PowerPoint のユーザインタフェイスとの比較を行いました.ケーススタディの結果,スライドマップは,学びたいスライドの探索が短時間となり,かつそのスライドの閲覧が集中的になることを確認しました.また,理解度確認テストの結果,PowerPoint を用いた場合と同程度以上の理解を促すことも示唆されました.
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