5 主催者紹介
上州ぐんまESD実践研究会は、2016年に高崎商科大学萩原研究室(萩原ゼミ)を活動拠点として設立しました。萩原ゼミの学生を中心に「持続可能な社会の構築と観光まちづくり」にかかる事項について、2016年から活動を展開しています。これまで群馬と三陸を結ぶ被災地復興支援活動などを行ってきました。 2017年からは下仁田町の地域資源である桑茶の知名度向上を目的とした、桑茶のレシピコンテスト〈桑わんグランプリ in 群馬〉を開催してきました。これは2013年11月、鹿児島県・奄美群島にある沖永良部島で桑茶の振興のため、第14回知名町産業まつりの中で開催された創作料理のイベント「桑わんグランプリ」に由来するものです。このイベントの名称を借り受け、群馬県の桑茶の振興を目指しています。この活動は日本最大の環境見本市・エコプロにブース出展をして、活動報告をしています。エコプロでは、桑茶の認知度・知名度を高めるため、全国の桑茶の産地を結びつける〈桑茶メッセ〉を試験的に実施しました。2023年もエコプロに出展し、活動報告を行う予定です。
萩原が担当している授業の受講生を対象として、群馬県を中心に環境保全活動を行っている市民・民間団体・企業の方々に、その活動内容を報告していただくため、2019年より上州ぐんま市民環境保全活動発表会&交流会を企画、開催しています。これは群馬県における環境保全活動のさらなる発展を目的として、相互交流する機会として位置づけています。 https://gyazo.com/aaf312cb9df05248a56311ef66a47086
「持続可能な社会の構築」を視野に入れた観光まちづくりについて、環境教育・ESD(持続可能な開発のための教育)の手法を用いて、主として群馬県内の地域資源を活用した観光まちづくりに関わる研究・実践活動を行っています。3年次には文献講読による基礎知識の習得と同時に、フィールドワーク(地域での農作業を含む)やワークショップなどを行い、現場に出て自分の目と耳と手と足で情報を整理・構築することに重きを置いています。その上で、数々の研究実践プロジェクトを進めていっています。2016年度は鹿児島県で、2017年度は北海道当別町での研修合宿を行い、春休みには台湾での研修合宿を実施しました。2018年度は、東日本大震災から7年目の被災地のうち、仙台・石巻・女川・南三陸・陸前高田・大船渡・釜石・大槌・山田・宮古を移動し、「復興」の現状について視察してきました。
https://gyazo.com/4ecdee2f9ca051aa6643c8cc0471aacb
関東地方ESD活動支援センター
関東地方ESD活動支援センターは、関東ブロック(1都9県:茨城・栃木・群馬・埼玉・千葉・東京・神奈川・新潟・山梨・静岡)における、学校、社会教育施設、NPO/NGO、企業など、様々な組織の方からの、ESD取り組みの推進や、SDGsに関する学習などの支援を行うため、文部科学省及び環境省が設置しています。
ESDとは?
ESD(Education for Sustainable Development)とは、国連が2005年から世界的に実施する取り組みで、「一人ひとりが世界の人々や将来世代、また、環境との関係性の中で生きていることを認識し、持続可能な社会の実現に向けて行動を変革するための教育のこと」を言います。
具体的には、単なる知識の習得や活動の実践にとどまらず、日々の取組の中に、持続可能な社会の構築に向けた概念を取り入れ、問題解決に必要な能力・態度を身に付けるための工夫を継続していくことが求められています。