ストローベイルハウスの概要と日本での入手・自作
主な特徴と性能
断熱性と遮音性
40cmから50cmの厚壁により、夏は涼しく冬は暖かい環境を作り、音も遮断する。
環境負荷の低さ(カーボンニュートラル)
廃棄される藁を再利用し、解体時も土に還る素材が中心のため、製造エネルギーが極めて少ない。
耐火性
高圧縮された藁は酸素不足で燃えにくく、不燃材の漆喰等で覆うことで一般的な木造住宅と同等以上の耐火性能を持つ。
調湿作用
土や漆喰の仕上げにより壁全体が呼吸し、室内湿度を一定に保つ。
構造の種類
ネブラスカ式(荷重支持式)
藁ブロック自体で屋根を支える。シンプルだが、日本では建築基準法の関係で実現が難しい。
ポスト&ビーム式(木造軸組併用)
木材の柱と梁の骨組みの間に藁を詰める。日本の法規制に適合させやすく、構造的にも安定する主流の工法。
日本での入手方法とコスト
農家から直接譲ってもらう
最も安価な方法。稲作地域では、収穫時期に交渉すれば格安または無料で入手できる可能性がある。
流通品の購入
ネット通販や資材業者では1個あたり2,000円から4,000円程度。数百個単位で必要なため、別途高額な送料も発生する。
コスト抑制のヒント
収穫時期に農協(JA)や農家にサイズ指定で制作を依頼し、軽トラック等で自力運搬することで大幅に費用を抑えられる。
自作の可否と方法
機械による制作
トラクター用の梱包機(ベーラー)を持つ農家に、建築用のサイズを指定して作ってもらうのが現実的。
手動による自作
頑丈な木箱とジャッキ等を用いた手動圧縮機を自作し、人力で藁を詰め固めることは可能だが、かなりの重労働となる。
日本における留意点
湿気・カビ対策
最大の敵は水。日本では入手しやすい稲わらは麦わらよりカビやすいため、施工中・完成後ともに徹底した乾燥管理が必要。
保管場所の確保
秋の収穫から建築開始まで、雨を避けて保管できる広大なスペースの確保が最大の難関となる。
有効面積
壁が極めて厚いため、一般的な住宅よりも室内スペースが圧迫される。