集中力がすべてを解決する
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「集中力がすべてを解決する 精神科医が教える「ゾーン」に入る方法」
樺沢紫苑、SBクリエイティブ
■目次
Introduction 絶好調の境地「ゾーン」の入り方
―脳の集中力を高める基本原則
1 入力 「インプット」を変えると集中力が最大化する
―一発で正確に覚えて忘れない方法
2 出力 脳力を引き出せば、仕事の「スピード」と「質」は上がる
―気持ちいいほどタスクを消化できる方法
3 思考 トップギアの脳は「自己洞察力」で決まる
―疲労に負けない無敵の生産性を維持する方法
4 整理 脳の棚卸しでパフォーマンスを上げる
―雑念や誘惑に打ち勝つメンタルを作る方法
【内容と感想】
■午前中にアウトプット
YouTubeチャンネル毎日配信、登録者46万人を誇る樺沢さんの一冊です。樺沢さんは、他にメルマガ12万部配信、書籍執筆とアウトプット量は一流です。
樺沢さんの集中力を高めるコツは、集中力の高い時間帯に、集中力の必要な仕事をすることです。 具体的には、高い集中力を状態で維持できる午前中にアウトプットを行います。そのために、午前中に人と会う予定を入れない、テレビを見ないようにしているという。
一方午後は、昼食後で仕事の疲れも重なり、眠くなる時間帯ですので、ミスしてもよい単純作業や人との面談を入れるという。
私の仕事術の原則は、「集中力が必要な仕事」を集中力が高い時間帯にこなす(p129)
■個別撃破と睡眠と運動
その他の集中力を高めるコツは、個別撃破、睡眠、運動です。
仕事が遅い人の特徴は、マルチタスクです。いろいろな仕事をやりながらで、一つも仕事が終わらないのです。樺沢さんは、30点の出来で、とりあえず最後まで仕上げるという。その後で、ゆっくり修正すればよいのです。
また、脳をリフレッシュするため睡眠は7時間以上を確保することが望ましく、樺沢さんはさらに1時間プラスして、8時間睡眠を確保しているという。
さらに、ウォーキングやジョギングといった運動は脳を活性化させます。樺沢さんはジムでウォーキングマシンで歩きながら原稿をチェックしているという。運動しながら、英会話を聞いたり、オーディブルで読書するのもよいのでしょう。
目前の仕事に集中して、目前の敵を完全に撃破してから次の敵と戦う(p159)
■ルーティン・ワーク化
その他にも、自宅での仕事はついダラダラしてしまい集中力を高めにくい点を指摘しており、スマホも使わないようにしているという。仕事の場所や環境、時間など「いつもと同じ」良い環境で仕事をこなすルーティン・ワーク化が大事だと感じました。
さらに、「遊び、趣味、娯楽」もしっかり予定に入れて、「遊び」をデッドラインとして締め切り効果で集中力を高めていることがわかりました。
さすが樺沢さんだけあって、集中力を高める工夫のオンパレードで質の高い内容でした。樺沢さん、良い本をありがとうございました。
引用
・スマホの使用時間が増えるほど成績の低下が認められました・・LINEを4時間以上すると成績が著しく下がる(p85)
・自己洞察力高めるには・・日記を書くこと・・「辛かったこと」と「楽しかったこと」を3つずつ書いてください(p180)
・セミナーや講演は、「3つだけ、気付きを持って帰る」という姿勢で聞くと、学びは最大化します(p92)
■著者紹介
樺沢紫苑(かばさわ しおん)・・・精神科医、作家。1965年札幌生まれ。札幌医科大学医学部卒。2004年から米国シカゴのイリノイ大学精神科に3年間留学。帰国後、樺沢心理学研究所を設立。「情報発信によるメンタル疾患の予防」をビジョンとし、YouTube(46万人)、メールマガジン(12万人)など累計100万フォロワーに情報発信をしている。著書45冊、累計発行部数230万部のベストセラー作家。