継続するコツ
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坂口恭平・著 祥伝社
◆目次◆
はじめに
僕について
第1章 人からの評価はいらない
第2章 作りたいのに、作れない
第3章 とにかく定量を死ぬまで継続。これこそが人生……?
第4章 生きている時間を、ただひたすら自分がやりたいことだけで埋めていく
第5章 続けていると、予測ができる
第6章 どうやって生活を作り上げるか
終 章 いつまでビビっとるんじゃい!
終わりに 幸福とは何か
こんにちは、土井英司です。
メルマガと会社経営を18年、ダイエットを6年、最近は自転車を2年と、いろんな活動を継続しているのですが、基本は3日坊主。上手く行った活動とそうでない活動はどう違うんだろうと、たまに考えることがあるのですが、その本質的な理由を明らかにしてくれたのが、本日ご紹介する一冊です。
本書『継続するコツ』は、作家、画家、音楽家、建築家など多彩な活動を行う著者、坂口恭平さんが、継続するコツを指南した一冊。そのコツとは、何と、他人の評価を気にしないことだそうです。お金になるかならないか、才能があるかないか、他人から評価されるかどうかを気にした瞬間に、人間はやる気をなくしてしまう。
見出しの言葉を引用すると、<比較が始まり、否定が始まり、手が止まる>のです。そうではなく、物事は行為が楽しいからやるのが正解で、幸せとは、自分が興味のあることを今も継続できていること、というのが著者の持論です。
ビジネス書の棚には、いろんな継続ノウハウ本がありますが、この本質を説いた本はなかったのではないかと思います。もちろん、実際に取り組む際には、ベイビーステップだとか手順の簡素化だとか、いろんなノウハウが必要になる。でも、一番大事なのは、「継続することが幸福」という、本書が説く人生の本質なのだと思います。
才能は、継続することでしか発揮できないから、やれ才能がないとか、他人から否定されたとか、そんなことを気にしていては、スタートが切れない。これまで他者評価だとか、自己肯定感だとか、そんなことばかり気にしていて動けなかった人に、ぜひ読んで欲しい一冊です。
赤ペンチェック
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僕の目的は世界中で読まれるような傑作を1冊書いて成功することではありません。下手だと言われようがなんだろうが、とにかく本を書くことが好きだから、死ぬまで本を書き続けることができたら、もうそれだけで幸せなのです
大事なことは、次の本を書くことができるかどうか、だけです。出版されなくてもいいんです
幸せとは、自分が興味のあることを今も継続できていることである
多くの人が売れないことを理由にして、お金にならないことを理由にして、継続を諦めていきます。そうすると、人生が止まってしまいます
才能は継続することでしか示すことができませんので、そこでやめてしまったら終わりなわけです
僕がやっているコツ
「二度と同じことを繰り返さないこと」
「嫌になった途端に、全て止めること」
大成する、成功するなんてことを、そもそもはなから求めてません。むしろどうでもいいと思ってます。人からの評価は 浮き沈みが必ずありますし、高い値段で売れたとしても、暴落したりします。評価も値段も相対的なことですから、一喜一憂するのは疲れます
計画は「窮屈」で「退屈」
無能の馬鹿にしか、永遠に修行をするという難行はできない
この生きている時間を、ただひたすら自分がやりたいことだけで埋めていきましょう
自分が得意な方法が何なのかを知れば、どんどん継続できます
社会状況とか、依頼された環境とかで自分を変えるのではなく、自分が得意な状態を伝えることで仕事自体の環境を変える
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本書を読めば、どんなノウハウ本を読んでもやる気にならなかった人が、行動のきっかけを掴めるようになると思います。誰もが好きなことを継続できる社会って、きっと素晴らしい社会ですよね。ぜひ読んでみてください。