福岡伸一、西田哲学を読む
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未来から過去へ。p160
はだしに着目するというのは正にこのこと。ふりかえり本質に迫るという生き方もある。 西田:”論理も生命も実在も、実は一つであってバラバラに分かれたものではない。” (P277) 自分なりの細い道をまずきちんと作り上げるということが「統合」の前提となっている(p278)
p294
あなた方は研究室で虫を拷問にかけ、細切れにしておられるが、私は青空の下で、セミの声を聞きながら観察しています。あなた方は薬品を使って細胞や原形質を調べておられるが、私は本能の、もっと高度な現れ方を研究しています。あなた方は死を詮索しておられるが、私は生を探っているのです。
p335
まさに自らなし得る行為を、全体的状況下において「分かっている」、つまり、ピュシス自体人体を包みつつ人体の中へと包まれているが故に、われわれは「判断する」前に「分かっている」のである。 ピュシスを内面から理解すること、ピュシスによって包まれつつ包むこと。