神山プロジェクトという可能性
購入したいが、プレミアついてる。。
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NPO法人グリーンバレー (著), 信時正人 (著)
出版社 : 廣済堂出版 (2016/8/15)
発売日 : 2016/8/15
単行本 : 380ページ
ISBN-10 : 4331520412
まずは人(1人のソースとサブソース)がキッカケで地域が動き出し、それに呼応するように人が集まってくる。徐々にはじめ、気づいたら大きなうねりに。自分自身の心の声に従えば自ずと道は見えてくる。神山町は参考になるんじゃなくて、一つの対岸の出来事。ただ、清里に読み替えられる部分も多々ある。日々、そんな想像をしながら感度よく過ごす、くらすこと。ターゲットになる可能性がある都会には定期的に顔を出しておくのが大事なのかも。県内だと甲府。八王子、西東京。待ってるんじゃなく、自分から動いていく。清里にいるとついつい待ちのことが多くなってしまうけど、意識して外に出る時間をつくることが大切だ。
引用
p286
インパクトのある人が1人来ることによって町が変わっていく。それが連鎖のように広がっているというのが、神山の一番すごいところだなと思います。(吉本光宏:ニッセイ基礎研究所)
p287
地域振興は「内内」「内外」「外内」「外外」という4種類の人たちからできているという考え方があります。「内内」は内側にいて、その中で生業を得ている人。「内外」は中にいて外と連携しながら行動している人。「外内」は外にいながら地域に来て活動している。建築家の方とか、アーティストの方がこれにあたります。
「外外」は外から地域のことを応援し、プロフェッショナリティを発揮しながら地域のためになることをやり、関わっていこうという人。junkaneko.icon
p303
たまたま友人が音楽フェスをやっていました。毎年行われる長野県の音楽フェスに世界中から、それから日本全国から若者が15000人くらい集まります。みんなキャンプするんですけれど、次の日の朝にフィールドを見渡すとゴミ一つ落ちていないんですよ。ただ、この人たち、大都市圏に戻っていった時に、大体が非正規雇用であったりする。自然や音楽、ひいては社会への意識の高い人たちが、なぜかソーシャルキャピタルに乏しいところに戻っていくというのが大きい疑問でした。大きな組織に属していたり、大きな仕事をしている人たちは何がすごいかというと、稼ぐお金や地位じゃなくて、その人たちが持っているソーシャルキャピタルだと思うんですね。私が東京でやっている勉強会に集まるような面白い人たちは、そのソーシャルキャピタルを他の人たちと繋げていくことで倍々ゲームの面白さになっていく、と意識している人が多いので。こういう人たちをフェスに連れて行こうと思いました。
ソーシャルキャピタルが長けている人たちと繋がるためには?月に一度東京に出向いて、そういうコミュニティを見るける。参加する。読書会、勉強会とか。そして清里に連れてくる。冬のキャンプイベントでもやりたいなぁ。。。junkaneko.icon
p312
1)すまいづくり
1-1 子育て世代を軸にした「集合住宅」の開発
1-2 「古民家リノベーション」による社会資本の形成 25 1-3 地域の将来をつくる「住宅ローン」等の整備
1-4 地区ごとの特性を活かした「転入支援体制」づくり
2)ひとづくり
2-1 多様な人的資源を活かす「神山まなぶ・つなぐスキーム」
2-2 「保小中高連携の地域教育」を実現する教育コーディネーターの設置 30
2-3 高校の特性を活かした集落修繕事業「孫プロ」の推進 32
2-4 学習効果と公益性の高い、町内外をめぐる「スタディ・プログラム」 33
2-5 まちの関係資本を活かした、中高生の国際交流プロジェクト 33
3)しごとづくり
3-1 起業支援 36 a 事業の継続性とひろがりを高める企画支援
b 顔の見える融資や助成制度の仲介
c 起業時の負担を軽減する人材確保支援
3-2 地域に必要な人材をつなぐ「ワークインレジデンス」の進化 39
4)循環の仕組みづくり
4-1 役場から始める「地域内経済循環」 41 4-2 「次世代の地域工務環境づくり」による地場の材と人手の活用 43
2
4-3 木質バイオマスの活用等を通じた「エネルギーの地産地消」 44 4-4 「継業インレジデンス」による地域に必要な商いの存続 45 4-5 地域の営農と食文化を進化させる「農業生産法人・フードハブ」の設立 46
5)安心な暮らしづくり
5-1 非常時にそなえる効果的な「食糧備蓄」の仕組み化 48 5-2 高齢者の在宅生活を支える、新しい仕事づくり 49 5-3 実績と地域人材を活かした「IT・IOT × 鳥獣害対策」 50
6)関係づくり
6-1 地域の状況を町内外の人々と共有する「まちの発表会」 51 6-2 町外の人々が訪れ、最新の状況に触れる滞在プログラム 52
7)見える化
7-1 まちの可能性を日々発信する「かみやまパブリッシング」 53 7-2 都市部における「ワークイン神山・募集イベント」の開催
1)すまいづくり
1-1 空き家・空き地の発掘と利活用···········································································25
1-2 新規賃貸物件の開発 ·····························································································27
1-3 子育て世代を軸にした集合住宅の管理運用 ························································28
1-4 町としての空間活用・住宅整備の方針づくり ····················································28
2)ひとづくり
2-1 地域で学び、地域と育つ「高校プロジェクト」の持続的な展開·······················30
2-2 まちの関係資本を活かした中高生の国際交流プロジェクト ······························32
2-3 子どもを中心とした継続的な学び場づくり ························································34
2-4 小・中学生までの子育て支援 ··············································································35
2-5 教育事情の見える化 ·····························································································36
2-6 課題性や可能性の高い領域に対応する学び場づくりと、
それを通じた関係の育成······················································································36
2-7 地域の先達に学ぶ、防災教育を兼ねた「子どもの自然体験」の促進 ···············37
2-8 子どもたちの将来の選択肢を広げる新たな学校への支援と協働·······················38
3)しごとづくり
3-1 地域に必要な人材をつなぐ「レジデンス事業」·················································39 3-2 起業しやすい土壌づくり······················································································40
3-3 仕事を見つけやすい環境づくり···········································································41
3-4 観光・滞在に関わる事業者・中間支援組織・役場の連携 ··································42
3-5 継・廃業の把握と可能性に向けた試行································································43
3-6 子どもたちが「しごと」を通して町と繋がる機会を持つ ··································43
4)循環の仕組みづくり
4-1 役場からはじめる「地域内経済循環」································································46
4-2 森林ビジョン実現に向けて、森林資源から景観を育む人材育成·······················46
4-3 日本一のすだちの生産を守り、新たな需要から生産をつなぐ ··························48
4-4 「食育」から「まちの食農教育」へ、
フードハブ・プロジェクトからの新たな展開 ····················································49
5)安心な暮らしづくり
5-1 「人」と「人」をつなぎ、「安心」で「安全」な地域づくり ····························51 5-2 移動困難者をなくし、地域に安心と活力を生む「地域のクルマ」···················52
6)関係づくり
6-1 「町民町内バスツアー」の発展的展開 ·······························································54
6-2 社会セクターとともに考え合う、これからのまちの姿 ·····································55
6-3 関心を醸成する、新しい地域メディアの検討・開発 ·········································55
6-4 地域自治を育む「場所」の実践的な検討····························································56
6-5 学習効果が高く、地域と学びを共有する「スタディ・プログラム」 ···············59
6-6 まちの共用部「鮎喰川コモン」の運用 ·······························································59
補足:国内外との関係を育む KAIR の存在 ·································································61