病と障害と傍らにあった本。
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2020年10月25日・刊
定価:2,000円+税
ISBN: 978-4-907497-12-5
齋藤陽道、頭木弘樹、岩崎 航、三角みづ紀、田代一倫、和島香太郎、坂口恭平、鈴木大介、與那覇 潤、森 まゆみ、丸山正樹、川口有美子 引用
まず読むこととは、外部からの情報を脳に取り入れて、解釈というプロセスを経て「理解」する行為だ。これは「食べる」という行為に置き換えるとわかりやすい。 文字を読むことは食物を食べること。解釈や理解は消化であり、吸収された食べ物が血肉となるのは読んだものを記憶し、知識として固定することだ。そしてその記憶や知識を文字に書いたりするのは、食物から得たエネルギーで人が活動することに等しい。
僕が読めない人になったのは、消化器官に問題を抱えた者が消化不良を起こすのと同じ。外部から取り入れた情報を処理する脳に問題を抱えたことで、その情報を「解釈や記憶」できなくなったからだ。p160
所感
junkaneko.icon表現するということを考える。 文字で表す。声に出して言葉にしてみる。それは意味をなさない音であっても良いのかもしれない。
この本を読むと、飾り付けをせずに、心の奥底から湧き上がる、表現をそのまま出すことの大切さに気がつく。
私たちは一歩も二歩も立ち止まってから、誰かと話をする。
ストレートな物言い。これも時には必要だ。
素直に、自分の思考回路の流れに素直になる。僕らはそんなに綺麗な言葉の繋がりだけを持っているわけではない。
意味が通らなそうでも、とにかく発し続ける。それはいつしか、自分の表現になる。
こういった練習も大切なんだろうな。日記、SNS。なんでも良いから続けてみたくなった。
テーマを決めずに、思いついたことを徒然なるままに。
私はここにいる。現代はそんなことを言わなくては生きてゆけない世の中なのか。。
自分の弱さを認める。手放す。戦わない。溢れ出る想いをそのままに。
見える。聞こえる。私はそこにいる。
それは脳のステキな勘違いかもしれない。
私たちは、私たち自身と外の世界を認識するために、五感を駆使して生きている。
どうしたら思考の渦の中にとびこめるのだろうか?
私は私であって私でない。
繋がらない言葉が頭から湧き上がる。一歩ずつ一歩ずつ思いついたら書く。書き残す。
そんな作業の繰り返し。流暢なストーリーになる必要はないのかも。
これは小さな民衆の愚直な想いだ。表現し表に出すこと。
外の世界と自分の中の記号を繋げること。