十勝千年の森の庭仕事
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Woodland
森には多様な生態系があり、その基本的な構成は、植物の重なり合う層によってできています。森のもっとも高く枝葉の茂る林冠部を高木層が形づくり、その下に低木層、森の地表面となる林床に草本層があります。さらに草本層は、草丈の高い大型の植物の下に小型の植物が生育し、その合間を縫うように地被植物(グランドカバープランツ)が広がっています。 ウッドランドは、この森の構成を庭に取り込み、元々ある森から庭へとつながりを生むように作ったエリアです。ミズナラ、シラカバ、エゾノリンゴ、ノリウツギなどの十勝千年の森の自生種と、庭の鑑賞の楽しみを高めるために、カツラやシャラノキなどの樹形や幹肌、芽吹きや紅葉、香りの個性が豊かで美しい樹木を組み合わせて植栽しています。 樹木の植栽は庭に光と影を生み、季節ごとに日照条件が変化していきます。木々の下では日陰を好む草花が心地良さそうに育ちます。
Woodland Glade
林縁は、草原や農地、道などの開かれた場所と森の境界部分にあたります。森の端となり、その環境は森の中心部と異なります。森の中心で密生していた木々は、林縁に近づくほど減り、次第に空間は開けていきます。木立の間から差し込む光の量は増し、森の中心部より気温が高く、土壌の湿度は低くなります。ウッドランド・グレイドは徐々にひらけていく林縁の雰囲気を庭に表したエリアです。 このエリアはメドウガーデンを構成する3つのエリアの中心に位置し、森から草原へと風景をつなぐ場所でもあります。ウッドランドから続くタラノキやシャラノキの間に、野生的な原種のバラや大型の宿根草をところ所に配置し、樹木の植栽に変化を与えています。隣り合うエリアを無理なくつなげながら、庭の日照条件や土壌の状態に、微妙な変化を生み出しています。それぞれのエリアを特徴づける植栽計画に合わせて、植物の生育に適した環境を整えます。