動的平衡
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quatation
食べ物が保持していた情報は、消化管内でいったん完膚無きまでに解体されてしまう。(p78)
生命とは機械ではない。そこには、機械とは全く違うダイナミズムがある。生命の持つ柔らかさ、可変性、そして全体としてのバランスを保つ機能ーそれを、私は「動的平衡」と呼びたいのである。(p176)
私たち研究者はしばしば、その研究はどのように役に立つのですか?と問われることがある。役に立つとは創薬のヒントになったり、医療に応用できたり、産業のシーズになったりということだ。実は、基礎研究のほとんどはすぐに役には立たない。かなり時間が経ってから役に立つこともあるが、将来にわたって役に立たないことも多い。というのも、基礎研究は本来、生命現象を含め、この世界の成り立ちを明らかにすることを目的としているのであって、お金儲けを目的としているわけではないからだ。(p190)
デカルトは、生命現象は全て機械論的に説明可能だと考えた。(p256)
裸足の研究にも活かせる動的平衡論。人間の体はメカニズムでは全てを説明できないと言うのが、自分の感覚と非常に合致した。