先送り0
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『先送り0』jMatsuzaki、佐々木正悟・著 技術評論社
◆目次◆
時間は「ある」
序 章 時間に追われ、先送り癖に悩まされている人へ
第1章 先送りゼロを習慣化するための3つのルール
第2章 先送りゼロを支えるメソッド「タスクシュート」
第3章 先送りゼロを実現するシステムの全容
第4章 スモールスタートで先送りゼロの成功体験を重ねる
第5章 先送りゼロを実現する考え方のポイント
第6章 長続きする習慣を支えるログの活用法
第7章 複数のタスクからなるプロジェクトで先送りゼロを実現するには
第8章 うまくいかないときのために
おわりに
本日ご紹介する一冊は、「TaskChuteCloud」開発者のjMatsuzakiさんと、ベストセラー『スピードハックス』の共著者、佐々木正悟さんによる時間術の本。「ついつい仕事を先送りしてしまう」という方に、おすすめの一冊です。
※参考:『スピードハックス』
本書で紹介されている「タスクシュート」は、『スピードハックス』のもう一人の著者、大橋悦夫さんによって開発されたメソッドで、これをツール化した「TaskChute Cloud」は、これまでにのべ2万5000人が愛用し、累計4000万件以上のタスク実行をサポートしているそうです。本書では、このタスクシュートを使った仕事術・時間術を指南していますが、ツールを使わない人にも、有益な仕事術・時間術を提供しています。
先送りをゼロにするための3つの習慣、継続するための現実的なルーチンの作り方、習慣化のためのTipsなど、実践家ならではの、細かなアドバイスが書かれています。長年仕事術、時間術を研究してきた著者だけに、人間の性をよくわかった、現実的な解決策が書かれていて、ベストセラーとなった『小さな習慣』同様、強力プッシュしたい内容です。
※参考:『小さな習慣』
先送り癖のある方、いつも時間に追われている方に、ストレスなく仕事できる、画期的なやり方を指南しています。「1分手をつける」ことが、どれほど驚異的な結果につながるか、ログを取り、実績のあることを習慣化することがなぜ強力なのか、ぜひ本書を読んで実感してみてください。
引用
「時間がある」か「時間がない」かを決めるのは、どちらを信じているか、つまり信念の問題
過去と未来は、思考が作り出した虚構です。一方、現在は意識によって洞察されるものです。思考を信じるのをやめて意識を信じるようにすれば「時間がある」と感じられます
先送りが解消されると、不安も解消されます。すると、安心して目の前のことに全集中できます
先送りゼロの新習慣
1.1日の初めに今日やることを決める
2.1日の終わりにその中で先送りした数を数える
3.1分でも手をつけたら「先送り」とはしない
やることは3つ以下に絞ってから始めてください
先送りを発生させる3つの原因
原因1.理想と現実の区別がつかない→今日1日の制約を設ける
原因2.見積もりが甘い→見積もりと実践を評価する
原因3.頼りにならないやる気に頼る→習慣の力で繰り返す
逆算的なアプローチは「正解」が自明で確実にわかっているときにだけ有効
1日の終わりに、ログが記入されていないプランの数を数えましょう。それが先送りした数になります。もしすべてのプランにログが記入されていれば、おめでとうございます!「先送りゼロ」達成となります
たとえば、英語の勉強を朝30分のプランとしてリストに登録したとします。しかし朝は時間がとれず、帰宅して夕食後に12分だけ英語を勉強できたとしましょう。ログに残るのは後者です。したがって夕食後に15分、英語の勉強をするというルーチンを作ります
ログからルーチンを作る3つのポイント
1.デイリールーチンを基準とする
2.ログに合わせて実行時間帯を決める
3.ログの実績時間を見積もり時間とする
コミュニティの力を借りて効果的に習慣化する
日次レビューで1日の満足度を採点する
なるべく早く手をつけて少しずつ進める