パーフェクトな意思決定
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『パーフェクトな意思決定』安藤広大・著 ダイヤモンド社
本日ご紹介する一冊は、3部作『リーダーの仮面』『数値化の鬼』『とにかく仕組み化』がシリーズ150万部を突破した、「識学」安藤広大さんによる注目の新章。
テーマが「意思決定」ということで、意思決定論をベースにした内容かと思ったのですが、ほぼマインドとTipsの本でした。ただ、人間が陥りがちな意思決定の罠について論じているので、経営者・マネジャーは読んでおいて損はないと思います。タイトルにもなっている『パーフェクトな意思決定』とは、100%正しい意思決定のことではなく、「結果的にうまくいくことに貢献した意思決定」のこと。
また、判断しなければいけない案件がある時、
「即決」
「情報不足」
「期限を設定する」
の「3つの箱」に振り分けるという考え方は、じつに有用だと思います。
引用
これから社会で生きる上で大前提となることは、先ほども述べたように、「すべての物事は賛否両論だ」というスタンスでいること
「決めた人を尊重する」という原則
「検討します」は、全裸より恥ずかしい
もし、うまくいかないときは、「撤退するライン」を決めておき、そのときにまた意思決定をする
仮説を立て、検証し、失敗を認め、修正をする。そのとき、「誰も個人を責めない土壌」が必要 「矛盾に厳しい人」になるな
職場において、「朝令暮改」や「前言撤回」を受け入れる
自分に都合の悪いことでも、受け入れられるかどうか。ここでの差が、仕事の成果になって表れてきます。もちろん、「受け入れられる人」は成長します
失敗を認め、華麗に修正する
「修正する」=「成長する」
「シングルループ」と「ダブルループ」という言葉があります。シングルループは、一度決めたことに対して、それを完璧に実行する小さなサイクルのこと。いわゆる短期的なPDCAを回すサイクルです。一方で、ダブルループは、そもそもの最初の決定を疑って修正する大きなサイクルのこと。中長期的な評価面談などのサイクルです
意思決定の「3つの箱」
・「即決」という箱
・「情報不足」という箱
・「期限を設定する」という箱
意思決定をするときの判断軸は、いつだって「未来からの視点」です。一言でいうと、「未来の自分や組織がトクをするかどうか」
原則、「問題は小さくする」
「全部が大事」と言っている状態では、何も前進しません
さっさと断ったほうが、相手は次の行動が取れる
主語の大きな一般論をスルーしない
人は「立場」でモノを言う
相談をされると、心の中では、「自分がいなきゃダメだよな」と思って嬉しいかもしれません。しかし、それはじつは権限を奪っていることになる
「変化意思」を持とう
◆目次◆
はじめに 「決める人」がすべてを手に入れる
序 章 なぜ、「決めること」は恐いのか?
第1章 「正しい意思決定」という勘違い
第2章 「よく考える」の正体
第3章 自分が決めない「聖域」
第4章 「勇気」としか言いようのないもの
終 章 「決めない者」の末路
おわりに