どう生きる?
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『どう生きる? 人生戦略としての「場所取り」の教科書』藤原和博・著 祥伝社
◆目次◆
はじめに 才能よりも、どの場所を取るか
第1章 自分の人生を生きられない国・日本
第2章 勝てそうな場所を探して、陣地を作る
第3章 私は、こうやって「場所取り」をしてきた
第4章 人間の器を大きくするには?
第5章 運を味方につけるには?
第6章 50歳からの「定年のない生き方」
第7章 60歳からの“本当の”お金の話
おわりに 「死」を想うことで、人生は拓ける
本日ご紹介する一冊は、リクルートの東京営業統括部長、新規事業担当部長、初代フェローを経て、杉並区立和田中学校で東京都初の義務教育の民間校長を務めた藤原和博さんによるキャリア指南書。
著者は、初の民間校長を経験後、橋下徹大阪府知事特別顧問、佐賀県高雄市特別顧問、奈良市立一条高校校長を務め、現在はオンライン寺子屋「朝礼だけの学校」を運営していますが、その多彩なキャリアには、驚くばかりです。
どうすれば、理想のキャリアを手に入れられるのか、どうすればキャリアチェンジを成功させられるのか、どうすれば理想の生活を実現できるのか、迷っている人に刺さる内容だと思います。昨今の若者は、遺伝や親の経済力など、「初期設定」が成功の要因だと思い込み、絶望しているようですが、著者が言う通り、「場所取り(ポジショニング)」と「タイミング」の方がずっと大事だと思います。
松下幸之助が「電気」の波に乗り、ビル・ゲイツやスティーブ・ジョブズ、マーク・ザッカーバーグがコンピューターやインターネットの波に乗ったように、やはり。「ポジショニング」と「タイミング」がキャリアの鍵を握っているのです。本書では、著者自身の体験をもとに、著者が考える「ポジショニング」のノウハウがまとめられています。
引用
社会で成功している人は、なぜ成功しているのでしょうか。その秘密は、生まれ持っての「才能」や「資質」ではなく、その人に合った「場所取り(ポジショニング)」と「タイミング」にあります 人間の器はダイヤモンドのような形をしており、人生の前半で底面積を、後半で高さと深さを作ります
納得解とは自分が納得でき、かつ他人を納得させられる解です。(中略)この納得解を導き出す力を、私は「情報編集力」と呼んでいます
ジグソーパズルには完成図(正解)があり、どこにどのピースを入れるかが決まっています。その正解通りにはめていけばいい。これこそ、情報処理力です。対して、情報編集力はレゴです。レゴはパーツの組み合わせによって、いろいろなものを作り出すことができますが、何か1つの正解があるわけではない。自分で作りたいものを、イマジネーションを働かせて創造していきます。時代が求めているのは、ジグソーパズル型からレゴ型への移行です
仕事の値段は何によって決定されるのかと言えば、とてもシンプルです。需要と供給のバランスです。需要が大きくて供給が少なければ当然、価値は高まります
エネルギーがもらえるところに身を置きましょう。逆に言えば、エネルギーを奪われるところに身を置いてはいけません 組織の法則から個人が抜け出す技術があります。「“創造的”無能」の演出です。自分が力を十分に発揮できるポジションに留まり、それ以上昇進させられないようにすること
希少性のある情報を生み出すには、自分が希少性のある存在になるのが一番
大義があれば、無謀なことでもやってみる。その戦いが無謀であればあるほど、応援してくれる人が現れます
相手の脳内に像を結ぶには
・相手との共通点を探る
・相手の言葉遣いを学ぶ
・相手の世界観をヒアリングする
・相手の人生観をリスペクトする
・相手の動機づけを読む